【J1展望】G大阪×仙台|ホーム勝率「33%」。連勝で宇佐美ロスの完全払拭なるか?

G大阪――宇佐美の代わりに大森を起用し、守備のバランスが向上した感も。

J1リーグ2ndステージ・2節
ガンバ大阪×ベガルタ仙台
7月9日(土)/18:30/市立吹田サッカースタジアム

ガンバ大阪
2ndステージ成績(1節終了時):5位 勝点3 1勝0分0敗 3得点・1失点
年間成績(18試合終了時):6位 勝点27 8勝3分7敗 25得点・21失点

【最新チーム事情】
●対仙台戦はリーグ2連勝中。長谷川監督はハモン・ロペスを警戒する。
●CBの岩下が怪我から復帰し、ベンチ入りする可能性も。
●桐光学園3年のDFタビナス・ジェファーソンが、7月5日から3日間、練習に参加。
●遠藤はJ1通算100ゴールまで、あと1ゴール。

【担当記者の視点】
宇佐美と二川の移籍後に迎える初ホーム戦に、選手たちは気合いを漲らせる。ホームとアウェーの戦績を比較すると、ホームは3勝2分4敗(9試合/勝 率=33パーセント)、アウェーは5勝1分3敗(9試合/勝率=55パーセント)。本拠地では負け越しており、宇佐美らの移籍も相まって、今まで以上に 「負けられない」という想いが感じられる。

チーム状況は決して悪くない。前節のアウェー・鹿島戦では、宇佐美の抜けたポジションを大森が埋めると、同点弾を叩き込んで最終的に勝利を掴み取った。守備のバランスはむしろ良くなった印象すらあり、攻守全体の組織力は依然として高い水準だ。

先発は第1ステージ王者の鹿島を撃破した前節を同様。サイドのアップダウンで守備のバランスを取りつつ、アデミウソンと遠藤を中心に攻撃に打って出る。攻撃に厚みをもたらす存在として期待されるのが倉田だ。

プロ入り当初はボランチを主戦場とし、その後は2列目で研鑽を積んでおり、技術は申し分ない。運動量も豊富なだけに、バランス感覚を養い、攻撃にアクセントをつけられるようになると、チームの攻撃力は一層増すだろう。

そして、待たれるのがアデミウソンのゴールだ。攻撃の起点としてある程度機能しているが、5月21日の13節・広島戦以来、ネットを揺らす快音は聞かれない。助っ人が輝きを増せば、夏の快進撃が始まりそうだ。

仙台――大胆な選手起用で打って出る!

J1リーグ2ndステージ・2節
ガンバ大阪×ベガルタ仙台
7月9日(土)/18:30/市立吹田サッカースタジアム

ベガルタ仙台
2ndステージ成績(1節終了時):15位 勝点0 0勝0分1敗 0得点・3失点
年間成績(18試合終了時):12位 勝点23 7勝2分9敗 20得点・28失点

【最新チーム事情】
●川崎戦で野沢が負傷。右足ハムストリングスの肉離れで全治4週間。
●野沢の代役はボランチの藤村が濃厚。
●ウイルソンが練習に完全合流。ベンチ入りの可能性が高い。
●GKは六反に代わって関がスタメンか。
●新加入のP・ジオゴは登録が間に合わず、最短でも新潟戦から。

【担当記者の視点】
第2ステージ1節・川崎戦はホームで0-3と惨敗。しかも、ここまで築き上げてきたパスサッカーをまったく見せられず、渡邉監督が試合後に「腰が引けていた」と苦言を呈する消極的な姿だった。

そんな状況にあって、指揮官は大胆な選手起用で打開しようとしている。正GKの座にあった六反に代わり、第2GKの関の出場が濃厚だ。「サテライトなどでの状態が非常に良かった」と、関のパフォーマンスを評価。瞬発力に優れた関に期待が懸かる。

また、好調を維持していた野沢の負傷離脱に際しては、代役にボランチが本職の藤村を起用する方針。昨季のナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)の4 節・清水戦以来のFW起用だ。紅白戦ではR・ロペスとの連係でゴールを挙げている。懐深くボールを収められる藤村が機能するかが、勝利の鍵となりそうだ。

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