昨季年間王者争った広島とG大阪が激突、踏みとどまるのはどちらか

昨季のリーグ戦で主役を担った2チームが今節、今季のリーグ戦で初対決する。昨季J1年間王者となった広島が21日にホームに迎えるのは、昨季年間2位 となったG大阪。今季はともに波に乗りきれず、アジア・チャンピオンズリーグも1次リーグ敗退を喫した境遇は似ている。上位争いに踏みとどまるためには、 どちらも負けられない一戦だ。

昨年、2季ぶりにJ1を制した広島が勢いに乗れない。今季はJ1開幕から本来の力を発揮できず、一時は16位にまで沈んだ。第1ステージ第4節の大宮戦 (3月20日)で初勝利を挙げ、第8節終了時には4位まで盛り返したものの、前節となった13日の柏戦はスコアレスドローに終わった。森保監督は「無失点 で終えられたところは、次につながる戦いができた」と必死で前を向き、チームが復調するのを辛抱強く待っている。

ACLでも結果は伴わず、1次リーグ最終戦を前に敗退が決定。平行して進むJ1とACLの両立を果たせずにきた。

今季苦しんだのは、G大阪の方が上かもしれない。昨季J1で2位となり、天皇杯を連覇したチームが、今季は公式戦4連敗を経験するなどらしさが見られて いない。J1で8位という順位は、開幕前に想像だにしていなかっただろう。昨季4強まで勝ち進んだACLでは1勝もできず、1次リーグ敗退と苦渋をなめ た。

リーグ戦では前節、ホームで行われた13日の磐田戦は2-1と勝利。今季から使用する本拠地の吹田スタジアムで続いていた公式戦の連敗を、5で止めるこ とができた。「ホームでの勝利をきっかけに、どんどん上を目指していきたい」と長谷川監督は、選手にさらなる奮起を促す。

今季全体を考えれば、まだ3分の1が過ぎようというところ。それでも、現在1位の川崎とは、広島で9、G大阪で11の勝ち点差がある。ともに1試合消化 が少ないとはいえ、小差とはいえない。年間順位で上位を狙う両チームにとって、勝ち点3が是が非でもほしいところだ。

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