【J1展望】広島×G大阪|昨季チャンピオンシップの再戦。森﨑和と遠藤、大記録を勝利で飾るのは?

広島――森﨑和のJ1通算400試合を勝利で飾るべく一致団結。

J1リーグ・1stステージ13節
サンフレッチェ広島 – ガンバ大阪
5月21日(土)/16:00/エディオンスタジアム広島

サンフレッチェ広島
1stステージ成績(12節終了時): 6位 勝点18 5勝3分3敗 18得点・11失点

【最新チーム事情】
●森崎和が史上14人目となるJ1通算400試合出場へ。
●浅野はU-23日本代表招集のため欠場。
●トレーニングでは青山とP・ウタカのホットラインが開通。
●右膝前十字靭帯断裂の佐々木が退院。長いリハビリ生活へ。

【担当記者の視点】
1999年11月21日、高校3年生でJ1デビューしたのは対G大阪戦での出来事。森崎和がJ1通算400試合出場という節目を迎える試合もまた、G大 阪戦である。史上14人目の大記録だが、J2に2度も降格した選手としては初めての快挙。同一クラブでの達成は、伊東輝悦(清水)・山田暢久(浦和)・曽 ケ端準(鹿島)・小笠原満男(鹿島)に続き、5人目となる。そしてなにより、慢性疲労症候群によって3度に渡る長期離脱を余儀なくされたにもかかわらずの 大記録達成は、大きな価値がある。

同期である佐藤は「カズはもっともっと、スポットライトが当たるべき選手。自分にとっても特別な存在だし、クラブにとっても大きなレジェンド。偉大なる記録だからこそ、勝って祝福したい」と意気込む。

また、「カズさんがいてこその広島。重要な存在だということは、僕が言わなくても分かるはず」と言うキャプテンの青山は、練習でも一発で中央をぶち抜く決定的なパスを連発。特にP・ウタカとのラインができ上がりつつあるのは、チームにとっては大きい。

「カズさんの素晴らしさを語ると、1時間では収まらない」と語る塩谷だけでなく、「私は彼を、(日本の)スティーブン・ジェラードだと呼んでいるよ」と言 うP・ウタカだけでなく、広島全選手からの尊敬を集めていると言っていい森崎和の偉大なる記録を勝利で飾りたい。それが、広島の意志だ。

G大阪――ボランチで倉田の起用が濃厚。広島の2シャドーを封じられるか。

J1リーグ・1stステージ13節
サンフレッチェ広島 – ガンバ大阪
5月21日(土)/16:00/エディオンスタジアム広島

ガンバ大阪
1stステージ成績(12節終了時):8位 勝点16 5勝1分5敗 11得点・10失点

【最新チーム事情】
●トップ下で先発予定の遠藤が、J1通算100ゴールまであと1ゴール。
●トゥーロン国際大会に出場する井手口に代わり、2列目が主戦場の倉田をボランチ起用か。
●宇佐美は、広島戦との公式戦で2戦連続ゴール中
●17日に米倉が28歳の誕生日を迎えた。

【担当記者の視点】
Eスタでの対戦は、昨年12月5日のチャンピオンシップ第2戦以来。その試合は1-1の引き分けに終わり、タイトルを明け渡した苦い記憶が蘇る。その後の天皇杯準決勝で対戦した際には3-0で勝利し、最終的に同大会連覇を達成しており、因縁のカードと言える。

チーム状況は上々だ。前節の磐田戦では、3月11日の3節・大宮戦以来、約2か月ぶりにホーム2勝目を手にした。さらに11節に復帰を果たしたCBの岩下は、試合を重ねるごとにトップフォームを取り戻し、最終ラインの強度と安定感も高まっている。

J1通算100ゴールまで残り1ゴールの遠藤は今節もトップ下での起用が濃厚。前節の磐田戦で決勝ゴールを決めて勢いに乗る。2試合連続弾で、MFでは藤田俊哉以来、ふたり目となる偉業達成となるか。

トゥーロン国際大会に出場する井手口に代わり、倉田がボランチで起用されそうだ。主戦場は2列目だが、これまでも数試合で経験があり、一定のパフォーマンスは十分にイタイできる。不安があるとすれば、独特の動きをする広島の2シャドーに付いていけるか。

一方の攻撃面では、アデミウソンと宇佐美が調子を上げており、崩しの局面で“違い”を見せつつ、ゴールに絡めるか。特に宇佐美は、広島と対戦した天皇杯準決勝で2ゴール、スーパーカップで1ゴールを叩き込むなど相性は良いだけに、大きな期待が懸かる。

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