ガンバ敗退…宇佐美、一度に2回PK外し号泣「自分のせい」/ACL

アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグG組(19日、G大阪1-2水原、市立吹田サッカースタジアム)悪夢の敗戦-。G組のG大阪は水原(韓国)に 1-2で敗れ、1試合を残して最下位で1次リーグ敗退が決まった。日本代表FW宇佐美貴史(23)が一度で2回PKを外す失態をおかし、責任を背負い込んで号泣。1勝もしないまま、2008年以来となるアジア制覇の夢は早くも散ってしまった。

すべての責任を背負い込んだエースは、あふれ出る涙を抑えることができなかった。宇佐美がPKを一度で2回外す失態。アジアの戦いが終わり、力なく膝をついた。

「見ての通りです。1人の選手のせいでみんなのがんばりが台無しになってしまう。サッカーの恐ろしさを感じました。自分のせいとしかいいようがない」

悪夢は前半38分に訪れた。DF丹羽が倒されてPKを獲得すると、意気揚々と名乗りをあげたのは宇佐美。普段は主将のMF遠藤がキッカーを務めるが「こういう流れが悪いときはエースが決めるのがいいので」と譲り、ベンチからもゴーサインが出た。しかしこれが大暗転した。

左を狙ったシュートはGKに弾かれて失敗。しかし主審はGKが先に動いたとしてやり直しを指示した。「変わらず、決めてやろうと思っていただけ」。九死 に一生を得て再度チャンスを与えられたが、今度は右に蹴ったシュートがGKにキャッチされ、またも失敗。2倍の失望感が残る結果となった。

すると後半4分に先制点を献上し、同12分には逆にPKを決められて万事休す。後半44分にMF今野が1点を返すも、遅すぎた。長谷川監督はロッカー ルームで泣き崩れたという宇佐美に対し「みんなに謝ってましたけど、決して貴史の責任ということではない」とかばった。それでもJリーグを含めてホーム4 連敗という現実に、サポーターからは容赦なくブーイングが浴びせられた。

「自分が終わらせてしまった」

8年ぶりにアジアの頂点を目指した戦いは、早くも幕を閉じた。攻撃陣は5試合で計3得点だけ。2006年に初出場して以降、初めて未勝利のまま大会を終わる危機的状況。エースが再起しなければ、負の連鎖は止まりそうにない。

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