ガンバもうACL終戦…宇佐美“2度”PK失敗で試合後に号泣

あまりに早すぎる終戦だ。ACL1次リーグは19日、各地で第5戦があり、G組のG大阪はホームで水原(韓国)に1―2と完敗。2分け3敗となり、最終戦 を待たずにグループ最下位での敗退が決まった。前半にPKを外したFW宇佐美貴史(23)は試合後、ロッカーで号泣。ACL無得点とエースの不振が響き、 今季の目標だったアジア制覇の夢はついえた。

ピッチ中央で立てなかった。場内一周する宇佐美の目に涙が浮かぶ。試合後のロッカールームでは号泣し、味方に謝罪した。エースとして責務を果たせなかった情けなさと悔しさ。エースが敗戦の全てを背負いこんだ。

「見ての通り。オレのせい…。皆の頑張りや粘り強さが1人の選手のミスでこうなった。サッカーの恐ろしさを知った」

0―0の前半37分だった。DF丹羽がエリア内で倒されて得たPK。本来はMF遠藤が蹴る場面でも、志願してキッカーに名乗り出た。ゆっくり助走してワ ンフェイントを入れたシュートはGKのセーブに阻まれた。だが相手に反則があり、やり直し。「気持ちは1本目と変わらず“決めてやる”と思っていた」。九 死に一生を得た2本目は早い助走から1本目とは逆の右方向に蹴ったが、コースが甘く、GKにキャッチされてしまった。

勝たなければ逆転突破の可能性が消滅する一戦で、まさかの連続失敗。フリーで放った後半のヘディングシュートは枠外になってしまうなど、一度崩れたメン タルを立て直す時間はなかった。当然、流れも水原三星に傾き、後半に連続失点。視察に訪れた日本代表のハリルホジッチ監督も「宇佐美?きょうはコメントな しでお願いしたい」とぶ然とした表情だった。

昨年は4強進出。新スタジアムで迎えた今シーズンは8年ぶりのアジア制覇を最大ターゲットにするも、あっという間に目論みが崩れた。「外したけど、良い 経験になる。メンタルが鍛えられる」と遠藤はいう。PK失敗だけではなく、今季ACL5試合無得点。この悔しさを糧にできるかどうか。18年ロシアW杯で 主軸を狙う若きエースが試される時が来た。

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