G大阪の代表取締社長が退任 J2降格、3冠達成、新スタジアム建設……「波瀾万丈の4年3ヶ月でした」

スタジアム完成までの道のり

ガンバ大阪は13日、代表取締役社長の野呂輝久氏が任期満了により退任し、山内隆司氏が代表取締役社長に就任することを発表した。

2012年から同クラブの代表取締社長を務め、J2降格、J1昇格、3冠達成、吹田スタジアム建設など多くの経験をした野呂氏は就任からの期間を「波瀾万 丈の4年3ヶ月でした」と振り返り、スタジアム完成までの道のりを語った。クラブ公式サイトが同氏のコメントを伝えている。

「スタジアム建設は2012年4月より募金活動を開始し、個人・法人から募金を140億円集め、完成したら吹田市に寄贈するプロジェクト。当初は告知が十 分に進まず、チーム成績も下位に低迷した状態で募金活動も苦戦しました。募金開始と共に吹田市による環境アセスメントも開始し、17ヶ月に及ぶ委員会に答 申しました。交通問題、騒音・振動問題、緑化問題など近隣住民に関る諸問題とその解決策を有識者による部会で検討し、近隣住民に説明会を実施しました」

「また建設中の課題として、建設予定地から戦時中の海軍弾薬庫跡の空洞が出たり、資材・労務費用が2割程度急騰してその対応に追われつつ、募金活動は困難 を極めました。募金だけでは目標を達成することができないため、国の助成金にも申請を行い、日本スポーツ振興センター、国土交通省、環境省から約35億円 の助成金を獲得しました。三年に及ぶ地道な企業訪問により721社から99.5億円を頂いたのが大きな資金源となりました」

「2014年後半にチーム成績が上がってきたのと期を一にして募金も集まり、個人募金を34,600名の皆さんから6億2,200万円頂き、合計 140.8億円を集める事ができました。まさにみんなの熱い思いが募金という形になり、それが夢のスタジアムの実現となりました。2013年12月より着 工したスタジアムは2015年9月に竣工、2016年2月にこけら落としマッチを行い、3月より本格的な稼働に入りました。みんなの思いで完成した市立吹 田サッカースタジアムの力で地域を活性化し、ガンバ大阪も収益を拡大して、アジアのビッグクラブを目指して参ります。新スタジアムを歓喜あふれる満員のお 客様で埋め尽くすというミッションを完遂することはできませんでしたが、後任の山内隆司氏にその任を託します」

また後任となる山内氏もクラブ公式サイトを通じて、「多くの皆様の御支援の賜物である新スタジアムでガンバ大阪の選手が輝き活躍する姿で、ファン・サポー ター・ホームタウン・パートナーの皆様を魅了して参ります。最高の舞台で『Ambition』を持った闘う集団に熱い応援を宜しくお願い申し上げます」と コメントしている。

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