【G大阪】8連戦を終えて2勝2分け4敗…。宇佐美も自身の不甲斐なさを嘆く「エネルギーが足りてない」

最終戦の阪神ダービーは「身体にムチ打ったが、あと一歩が出なかった」。

 連戦の疲労は、G大阪の選手たちに見えない足かせとなっていた――。

神戸との「阪神ダービー」に、1-2と敗戦。前半はボールを支配したが、長谷川監督が「なかなか効果的なボールを前に運べなかった。同じようなテンポのボールが多かった」と語ったように、神戸の守備網の外でだらだらとボールを回すような展開に。

すると36分、ショートカウンターからスルーパスに抜け出した神戸のペドロ・ジュニオールと、金が右サイドで1対1に晒され、あっさりと突破されてしまう。中央にクロスを送られると、フリーの小川に決められて先制。

さらに後半に入り、58分にはCBに入った今野がゴール正面でボールを収めたペドロに食いついたが、奪いきれずにレアンドロへのスルーパスを許すと、GK東口もファーへのシュートに触れず2失点目を喫した。

その後、84分に宇佐美のCKから金が頭で叩き込んで1点を返したが、時すでに遅し。この試合がリーグ戦とACLを並行して戦う8連戦の8試合目。さら に15日に中国・上海で戦ったACLのアウェー・上海上港戦(1-2で敗戦)から中3日ということもあり、指揮官は「選手は疲れた身体にムチを打ったが、 あと一歩のところで足が出なかった」と蓄積した疲労で、特に失点シーンでは最後の粘りが出なかったことを認めた。

気になる宇佐美の公式戦7試合無得点。「過密日程とはいえ、もっとやれないと」

 上海上港戦で右SBのオ・ジェソク、米倉が負傷し、鎖骨骨折で離脱中のCB丹羽、昨季終盤に負傷離脱してから約5か月間公式戦で出場のないCB岩下と、守備陣は主力に負傷者が続出している状況。この日も18歳の初瀬が、本職ではない右SBで先発した。

一方で攻撃陣では、昨季ならリズムが悪い時にでも個で打開してゴールを奪っていたエース・宇佐美が公式戦7試合で無得点。2トップの一角として8連戦中 7試合で先発しているエースは、過去の神戸戦では10戦12発とゴールを量産していたが、今回の対戦ではキレがなくわずかシュート1本に終わった。

「エネルギーが足りていなかった。相手のほうが(プレーが)速かったし、受けてしまった。過密日程とはいえ、もっとやれないと」
と自身のふがいなさを嘆いた。

2月20日にゼロックス杯・広島戦(1-3で敗戦)で開幕した今季、ここまで公式戦2勝2分け4敗。左足首痛から復帰し、神戸戦は78分から途中出場したMFアデミウソンを筆頭に、新戦力はまだフィットしていない。

宇佐美、守護神の東口、左SBの藤春は日本代表に選出されたためチームを離れるが、次戦の4月2日・横浜戦までの約2週間で、新戦力の融合と、負傷者の復帰がチームの最重要課題となる。

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