◆Ｊ１第１ステージ第３節　Ｇ大阪２―１大宮（１１日・市立吹田サッカースタジアム）

２試合が行われ、Ｇ大阪が大宮を２―１で下し、２勝１敗の勝ち点６とした。大宮は初黒星で同６。Ｆ東京も１―０で神戸を破って勝ち点を６に伸ばした。Ｇ大阪は後半に今野のゴールなどで２点を挙げ、逃げ切った。Ｆ東京は終了間際に阿部が決勝ゴールを決めた。

Ｇ大阪が新本拠地・市立吹田サッカースタジアムでの３戦目で、２―１と大宮を下して公式戦初勝利を飾った。後半４分に日本代表ＦＷ宇佐美のＣＫを、元日 本代表ＤＦ今野が頭で合わせて先制。宮城県出身の今野は、試合前に黙とうがささげられた３月１１日に決めた今季初ゴールに「自分のプレーは地味だけど、一 生懸命、最後まで諦めない、泥臭く頑張るプレーを皆さんに見てもらって、少しでも勇気を与えたいと思っている」と東北への思いをはせた。

さらに後半１６分、元日本代表ＭＦ遠藤のスルーパスで左サイドを破り、最後は日本代表ＤＦ藤春のクロスにＭＦ阿部が合わせて追加点。試合終了間際に１失 点はしたが、連動した攻撃で数多くのチャンスをつくり出した。遠藤も「相手を押し込めたし、今日に関しては当然の結果。勝ちながらチームの状況は上がって きている」と手応えを感じ取っていた。

開幕から公式戦４戦勝ちなしと出遅れたが、６日・甲府戦の今季初勝利からこれでリーグ戦２連勝。さらにこの日は１５日にＡＣＬ・上海上港戦（中国）が控 えている影響で平日のナイターに行われたが、２万５３５人の観客が集まった。これは昨季までのホーム・万博競技場なら満員となる数だ。「本当にいい雰囲気 でやれているし、最高のスタジアムだと思う。ここでいいサッカーと勝利を見せたい思っているので、満足せずにやっていきたい」と今野。新スタ元年に是が非 でもタイトルが欲しいＧ大阪が、いよいよ実力を発揮し始めた。

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