北朝鮮の猛攻封じ切ったGK荒木琉偉(G大阪)、大岩監督の“異例”GK交互起用にも「いい雰囲気で高め合えている」

[9.26 アジア大会準々決勝 日本 1-0 北朝鮮 豊田ス]

最後の砦が、1点を守り切った。北朝鮮戦で起用されたU-21日本代表GK荒木琉偉(G大阪)は前半39分にFWンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄が奪った先制点を、再三のピンチで守り抜いた。

【動画】ンワディケの決勝ゴール

北朝鮮の速さと球際の強さに押される時間が続いた。前半36分にはPA右からFWチェ・グクに鋭いシュートを打たれたが、荒木がセーブ。後半16分にはMFリ・イルソンにPA右へ進入されたが、飛び出して対応した。先にボールへ触れるのは難しいと判断すると、相手との接触を避けながらシュートコースを狭める。リ・イルソンは倒れたものの、主審はシミュレーションと判定し、警告を提示した。

「あの場面は、最初はセカンドボールを触ろうとしたけど、ボールまで遠かったので、その後はもう相手に触らないようにした。自分でもファウルはなかったと思っていた。(主審が)しっかり見てくれていてよかった」

後半43分にもゴール前からシュートを許したが、荒木が体でコースを封じた。「DFラインがまず相手に打たせる方向を限定して、外に流れてきたところへ自分がタイミングよく寄せられた」。ニアサイドを消したセンターバックや、ミドルシュートに寄せたボランチとの連係も含め、「すごくいい守り方ができた」と振り返った。

今大会の日本は、GKピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋)がグループリーグ第1節と第3節、荒木が第2節と準々決勝に先発。4試合で2人を交互に起用している。荒木は所属するガンバ大阪のAFCチャンピオンズリーグエリート出場に伴い、初戦当日の16日にチームへ合流した。ピサノがゴールを守って始まった大会で、荒木も巡ってきた2度の先発機会に応えている。

大岩剛監督は荒木を起用した理由について「彼のシュートストップは、非常に本人が自信を持っているプレー。そこには期待していた」と北朝鮮戦で起用した理由を説明。一方で「GKチームは非常にレベルの高い競争をしている。小林も含めてハイレベルな競争をしているので、誰を起用するか悩まされている」と、GK小林将天(松本)も含めた3人の状態を評価した。

荒木も、先発が約束されていない状況を受け止めている。「とにかくいい準備しかできない。練習からいい雰囲気で一緒に高め合えている」。自身が出場する際は「とにかく無失点」を意識し、持ち味のシュートストップを発揮した。準決勝を前に「次の中3日でしっかり準備して、コンディションを上げていきたい」と話す。大会中まで続く守護神争いという異例の状況も、次の一戦までやるべきことは変わらない。

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