それ正気か?執拗抗議に整列&挨拶ボイコット「むちゃくちゃして」敗戦の北朝鮮監督が会見で「日本にフェアプレーの精神があったか?」と訴えるって…

 これが前半に日本が放った2本目のシュートだった。殊勲のヒーローになった身長191cm・体重86kgのストライカーは、フラッシュインタビューで「けっこう厳しい戦いが続いた中で、相手の背後に落ちるボールを狙うのは自分の得意なプレーなので」と笑顔を弾けさせる。対照的に北朝鮮は納得がいかなかった。

競り合いの際にンワディケがキム・ユソンの背中を押すファウルを犯したと抗議。複数の選手がハンナ・ハットタブ主審(シリア)に激しく、かつ執拗に詰め寄る。中には両手で長方形を描いてVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるチェックを要求する選手もいた。しかし、今大会では準決勝以降にVARが導入されるため、どれだけ食い下がってもハットタブ主審の判断が唯一無二となる。

試合がなかなか再開されない異例の状況を、韓国メディアの『スポーツ朝鮮』は「抗議が続く中で、北朝鮮の過激な行動が明らかになった」とこう続けた。

「日本の選手たちがゴールセレブレーションを終えて、試合再開へ向けた準備を始めようとした間に北朝鮮選手たち全員がベンチ前のピッチに引き揚げてしまった。特に激しく抗議していたのがキーパーのカン・チュヒョクであり、ベンチではリ・グァンチョン監督も審判団へ向けて大声を張り上げている。北朝鮮の選手たちがようやく引き下がり、試合が再開されるまでに2分ほど待たなければいけなかった」

報道によれば指揮官は試合後の公式会見でも怒り心頭だったという。

「失点した場面はフェアプレーの精神に合っていたかどうか理解できない。こうなるとフェアプレーは難しくなる。審判の問題があったのではないか」

ありえない蛮行として欧州でも報じられた杭州大会でのトラブルは、威嚇行為でイエローカードをもらったキム・ユソンの件だけではない。日本の決勝点となったPKを巡る判定に試合中から異を唱えていた北朝鮮の複数の選手が、試合終了とともにウズベキスタン人の主審へ血相を変えて詰め寄っていった。

危険を察知した大会スタッフが審判団を遠ざけたが、それでも選手たちの怒りは収まらない。審判団を体や手で何度も押しのけるなど、殺伐とした光景は当時のシン・ヨンナム監督が選手たちを引き離して暴力行為にまでは発展しなかった。しかし、指揮官も直後の公式会見でPKの判定は誤審だったと主張している。

3年前のアジア大会での対戦でも、北朝鮮は試合中からラフプレーを連発し、最終的に6枚ものイエローカードを提示されている。今回も先制されてイライラ感を募らせた後半だけで3枚をもらった。

そのうち2枚は後半42分の決定的なシュートをGK荒木琉偉(ガンバ大阪)がセーブした直後に、日本の選手にハンドがあったとして再びハットタブ主審に激しく抗議してもらったものだ。

そのなかで韓国メディアの『NEWSIS』は北朝鮮の敗因を単刀直入に指摘した。

「北朝鮮は最終的に日本の10本を上回る18本ものシュートを放ったが、そのうちゴールの枠内をとらえたのはわずか3本で、日本の4本を下回った。フィニッシュにおけるミスを克服できないまま、日本の軍門に下った」

アジア競技大会の男子サッカーは2002年の釜山大会から23歳以下の年齢制限と、最大3人のオーバーエイジを招集できるレギュレーションになった。その中で日本はアジア競技大会の2年後に開催される五輪へ向けた強化策の一環として21歳以下の陣容で臨み、2010年の広州大会では初優勝を果たした。

2014年の仁川大会以降はフルのレギュレーションで臨み、優勝すれば兵役が免除されるU-23韓国代表が3連覇を継続中だ。そして直近の2大会では、U-21日本代表が準優勝している。すでにU-23韓国代表がベスト4進出を決めている中で、別の韓国メディア『STAR NEWS』は今後の展開を次のように予測している。

「永遠のライバルである日本と、3大会連続でアジア競技大会の決勝を戦うシナリオが現実のものになりつつある」

中3日の30日には舞台を大阪・長居陸上競技場に変えて、U-23韓国代表対U-23中国代表、そしてU-21日本代表対U-23ウズベキスタン代表の顔合わせで準決勝が行われ、10月3日に再び豊田スタジアムで行われる決勝のカードが決まる。

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