いよいよACL Eliteが今夜開幕!…過去最多5クラブが参戦する日本勢から2022年以来のアジア王者は生まれるか
AFCチャンピオンズリーグ Eliteの新シーズンが始まる。過去最多の5クラブが参加する日本勢から、2022年以来となる“アジア王者”は生まれるだろうか。 文=林 遼平
【動画】鬼木達監督「この大会に懸ける思いは非常に強い」|鹿島 MD1前日会見
ついに2026/27シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACL Elite)が開幕する。今大会から出場チーム数が24から32に拡大され、リーグステージでは東西各地区16クラブが各リーグ内の異なる8クラブとホーム4試合、アウェイ4試合ずつ対戦する新形式に移行となる。日本からは過去最多となる5クラブが名を連ね、アジアの頂点を目指す。東地区には日本勢がそろうが、その戦いの火蓋が切られるのは15日。昨季のJ1王者を含む5チームが、それぞれ異なる背景と目標を胸にアジアの舞台に立つ。
鹿島:進化の過程にある高強度サッカーはアジアに通じるか
大きな注目を集めるのは、昨季の明治安田J1リーグ王者である鹿島アントラーズだ。2018年大会を制した実績を持つ優勝経験者は、しばらくACL Eliteの舞台から遠ざかっていた。だが、鬼木達監督が就任した昨季は、常勝時代のような強靭なメンタリティーを持った集団を再構築。柏レイソルとのデッドヒートを制し、9年ぶりとなるリーグ優勝を果たした。特別大会であるJ1百年構想リーグでは惜しくも2位となったが、高強度のサッカーは着実に進化を遂げつつある。今回のACL Eliteは7年ぶりの参加となるが、久々のアジアの舞台で鹿島らしさをぶつけられるか。過去の栄光をどう今のチームにつなげるかも焦点になりそうだ。
柏:持ち前のパスサッカーはアジアでも猛威を振るうか
昨季のJ1で最後まで優勝争いを繰り広げながら、惜しくも2位に終わった柏も久々のアジア参戦となる。2018年以来となるチームは、2012、2013、2015、2018シーズンと過去4度の出場で、最高成績は2013シーズンのベスト4。今回はその成績を超え、悲願のアジア制覇を目指す。今シーズンも昨季同様にJ1を圧倒してきたパスサッカーが猛威を振るっている。そのサッカーが、フィジカルとスピードで殴り合う相手の多いアジアの舞台でどこまで通用するのかは未知数。国内で培ったスタイルの証明の場としても、アジアでの戦いに注目したい。
神戸:2大エースの破壊力で悲願達成へ
J1百年構想リーグを制して出場権を手にしたヴィッセル神戸も、悲願の制覇を目指すチームだ。これまでの最高成績はベスト4。あと一歩のところで決勝の舞台を逃してきた。そんな神戸は今季、アジア制覇に向けてこれまでで最も現実的な戦力をそろえていると言っていい。リーグ戦でも好調を維持しており、ACL Eliteでの爆発にも期待が持てる。大迫勇也と武藤嘉紀という2大エースを擁する中、国内制覇の勢いをそのままアジアに持ち込んでいけるか。自分たちの破壊力をアジアの舞台にぶつけていきたい。
京都:“初参戦”のフレッシュさを武器に躍進狙う
そして、クラブ史上初のACL本戦出場となるのが京都サンガF.C.だ。昨季のJ1で3位に入り、着実にステップアップを続けてきたチームにとって、アジアは新たな挑戦の舞台となる。未知の経験となるぶん、良くも悪くも身構えずに戦えるフレッシュさが武器になるかもしれない。主将でありエースストライカーのラファエル・エリアスを中心に、アジアの舞台でどれだけのゴールを生み出していけるかがポイントになるだろう。今季のリーグ戦でいまひとつ波に乗れていないだけに、ACL Eliteを戦いながらチームの成熟を目指して行きたい。
G大阪:Two→Elite連覇という偉業は達成なるか
ガンバ大阪は昨季、AFCチャンピオンズリーグ Two(ACL Two)を制した。サウジアラビアで開催された決勝戦では大アウェイの中、クリスティアーノ・ロナウドが在籍するアル・ナスルを撃破し、大きなタイトルを手にした。今年はACL Eliteのプレリミナリーステージ(予備予選)で韓国の江原FCに延長戦の末、1ー0で勝利したことで5年ぶりに本戦への出場が決定。異なるカテゴリーとはいえ、連覇という言葉がちらつく立場での出場になる。昨季とはまたレベルの上がったチームとの対戦が待っている中、アジア王者になった経験を生かして一つずつ階段を登っていきたい。
直近の3シーズン、Jクラブはたびたび決勝の舞台に立ちながら、横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、FC町田ゼルビアと、あと一歩のところでアジアの頂点に届くことができず、いずれも準優勝に終わった。2022年の浦和レッズ以来、Jクラブの頭上に再びアジアの王冠が輝く日は来るのか。過去最多5クラブが挑む今大会は、その答えを探す旅の始まりとなりそうだ。



