G大阪、ビッシング前監督電撃退任後の監督選定プロセスは?会見で明かす明神新監督の「すごいと思った部分」
J1G大阪は21日にパナソニックスタジアム吹田で明神智和新監督(48)の就任会見を行い、明神新監督と水谷尚人社長(59)、三上大勝フットボール本部本部長(54)が出席した。
G大阪は今月6日にビッシング前監督の離脱を、10日に退任を正式発表。新シーズンに向けて準備を進めていた中、指揮官にサウジアラビア1部アルイテハドから高額オファーが届き〝引き抜き〟による電撃退団となった。2025年シーズンからコーチを務めていた明神氏が5日から行われたオーストリアキャンプの指揮を執り、17日に監督就任が発表された。
三上FB本部長は今月8日に取材対応した際、後任の監督について「国内外問わずまず重要なのはこのクラブのビジョンや方向に共有、共鳴していただけるのか。百年構想リーグで築いてきたサッカースタイルが出てきていると思っていますので、それを継続してやっていけるということも含めて人選を進めていきたい」と話していた。世界中の指導者から売り込みがあることを明かしていた一方、「明神含め日本人の方が(後任の監督に)なることも全然あり得る」と語っていた。
この日の会見で三上FB本部長は、新監督の選定に向けてビッシング前監督の招聘時に作成した十数人が含まれる監督候補のリストと、売り込みがあった指導者、そして百年構想リーグを戦う中で新たにリストアップした監督候補の3パターンを検証したと説明。同時に「内部昇格であるなら明神コーチにお願いするしかない」との思いでオーストリアキャンプを迎えたことも明かした。百年構想リーグで見せた、三上FB本部長の言葉で「ハイプレスかつ縦に早い」と説明されたサッカーの継続と発展のため、複数の指導者とコンタクトを取り、ヒアリングを重ねたと語った。
その中で10日にオーストリアのキャンプに合流した三上FB本部長は、明神コーチが指導するチームが「すごく手応えを感じるようなトレーニングができていて、選手、スタッフ、みんながやるべきことを理解してやれているという雰囲気を一番に感じた」と現場の空気感に手応えを感じ、「両ゴール前でどれだけ再現性を高くできるか」という百年構想リーグの終了後に浮かび上がった課題の改善のための問いをぶつけたという。
その中で、明神コーチの回答が「すごいと思った部分として、それ(課題)に対するアプローチ方法として僕が想像していたもう1個上の展開まで聞くことができた」と振り返り、正式に監督就任をオファーするに至ったと説明した。現地時間の14日からフットボール委員会への説明なども経て手続きを進め、17日にクラブから監督に就任が発表された。
ビッシング前監督はアジア・チャンピオンズリーグ2のタイトルを獲得し、就任からわずか半年で退任。これについて水谷社長は「Jリーグのフォーラムに参加した際、ドイツでも話題になっていたようで『どういうこと?』とよく言われた。彼らにしても比較的ショッキングな出来事だったという風には感じた」と電撃退団に関する肌感覚を語った。正式に明神監督の就任が決まり、「大変な出来事だったというのはヨーロッパに行っても感じましたけども、このような状況だからこそ、さらにみんなで一体となって変化していきたい」と前を向いた。



