J1G大阪が児童養護施設の子供を対象としたサッカー教室を実施 OB橋本英郎さんが参加「地域に浸透してきていると感じる」
J1G大阪は13日、パナソニックスタジアム吹田で北摂地域の児童養護施設7施設の子供を対象としたサッカー教室を実施した。クラブOBの橋本英郎さんが参加し、集まった小学1年生から高校生まで約80人と体を動かした。
スタジアムツアーでは選手が使用するロッカールームや3階コンコースのトロフィー、選手パネルなどを見学。その後はパナスタのピッチに立ち、天然芝の上でパスやシュート練習、ミニゲームなどを実施した。終了後には橋本さんのサイン入りユニホームを懸けたじゃんけん大会が行われ、大盛況のうちに終わった。
クラブが児童養護施設の子供を対象にサッカー教室を開催するのは4回目。ホームタウン地域の活性化を中心にクラブの活動をアシストする「ガンバシスト企業」からの協賛により実施されている。参加した児童養護施設のひとつ、救世軍希望館の館長である畑瀬剛さんは「子どもにとってこのスタジアムでプレーできるのは本当に貴重なこと」と語った。これまでもクラブが試合招待などの活動を続けてきた中で「一流のプレーを見て興味や憧れを持つ機会を提供してくださっている。非常にありがたいし、我々の励みにもなります」と感謝した。
現役時代は守備的MFとして活躍し、日本代表に選出された橋本さんは「僕らがチームで(社会に)貢献できることとして、こういう形でサッカーでみんなと交流できるのは僕は非常にいいこと」と活動の意義を語った。8日にJFAのProライセンスを取得しJリーグの監督就任が可能になった中で、引退後の3年間はクラブに属さず、今年も徳之島などの離島やミャンマーなどでサッカー教室の活動を続けてきた。
「これから(指導者として)どこかのクラブに入っていくことになれば継続できなくなるかもしれない。一緒に連れて行った人に引き継ぎもしながらそういう活動が継続できるようにと考えています」と橋本さん。今回のサッカー教室を終え「ガンバの活動は地域に浸透してきていると感じる。こういうことは続けることが大事。関わりを持ち続けることで今日来てくれた子が大人になる時にさらなるサイクルが生まれると思う」と話した。



