物議を醸すPK判定…「確実に蹴ってる」「妥当なジャッジ」ガンバMFとヴィッセルMFの“接触”でファンの意見が真っ二つ
【明治安田J1リーグ】ガンバ大阪 1-1 ヴィッセル神戸(11月9日/パナソニックスタジアム吹田)
VARも含めたPKをめぐる判定に、ファンの意見が真っ二つに割れている。
J1リーグ第36節でガンバ大阪とヴィッセル神戸が対戦し、後半終盤に1点ずつを奪い合い1-1の引き分けで終了。これで神戸の3連覇の可能性は消滅した。この一戦の75分、際どいジャッジが発生する。
G大阪が右サイドからのCKをショートコーナーでスタート。ペナルティーエリアの右でMF食野亮太郎がボールを持つと、神戸のMF扇原貴宏を股抜きドリブルで突破する。その瞬間に交錯して食野は転倒したが、ファウルの笛は鳴らなかった。
食野が座ったまま唖然とする中、ボールがピッチ外に出たことでプレーが切れ、主審がVARと交信する。G大阪のMF満田誠も目を見開いて抗議し、ダニエル・ポヤトス監督も自前の映像を確認しながらベンチ前で異議を唱える。主審は食野と言葉をかわし、VARとのコミュニケーションを続けた。
すると、主審はOFR(オンフィールドレビュー)を決断。自分の目でリプレイ映像を確認する。その様子を実況・能政夕介氏は、「股抜きで足は確実に掛かっていますけど、そこに対してのPKの確認です。かなり時間が掛かっていますね。色々な角度からジャッジをしています」と伝える。解説・加地亮氏は「はたして引っ掛かっているのか。故意で倒れたのか。そういうところ(も確認)ですよね」とコメントした。
際どい判定にSNSでは意見が割れる
最終的な判定はノーファウルで、PKなしというものだった。食野は膝に手を当てて、苦い表情を浮かべた。加地氏は「足首あたりに足が掛かっていたら、また違ったかもしれませんが、どっちかと言うとつま先だったので、というイメージなんでしょうね」と述べた。
この際どい判定には、ファンがSNS上で反応。「確実に蹴ってる」「これはPKだな」「完全に蹴ってるからなPKおつ」「は?PKないの?」「いやこれ取らないとかありえる?」「どういうジャッジなん?」「扇原の左足が食野の右足にしっかり当たってるけども」「思いっきり蹴ってるやん」など判定に抗議する声が出る一方、「これでPKは厳しいよ」「まぁ妥当な判定だな」「これでPK取られたらボックス内で接触できないもんな」など意見が割れた。
その後、主審はVARと連携した後、G大阪ベンチに歩み寄り、控えGKの東口順昭にレッドカードを提示。これにはポヤトス監督も頭を抱え、スタジアムからはブーイングが発生した。なお、Jリーグ公式記録には東口の退場理由は「S6」(暴言)と記されている。



