一丸となって「アジアでまた強いガンバを」。G大阪“DFリーダー”中谷進之介の決意/ACL2開幕前インタビュー

■「どのチームにもチャンスがある」

――G大阪にとってアジアの戦いは2021年以来。ACL優勝経験もあるクラブとしてこの大会をどのように捉えていますか?

クラブとしても、個人としても価値が高まる大会です。普段できないチームと対戦できるので、いろんなことが吸収できると思います。アウェイに行くと、その街の雰囲気も味わえますし、総合的に素晴らしい大会だと感じています。

――グループステージの組み合わせはナムディン(ベトナム)、ラーチャブリー(タイ)、東方足球隊(とうほうそっきゅうたい/香港)に決まりました。

1つひとつのチームに対する印象は分からないので、なんとも言えないのが正直なところです。けれど、香港、タイ、ベトナムといったいろんな国に行けるという意味で、すごく楽しみです。

――ACL2は今季で2年目の新しいリーグでACLの1つ下に位置づけられる大会です。このリーグ自体にどのような印象を持っていますか?

去年は広島が出場されていました。すごく惜しいというか、手続きの事情もありましたが、優勝を狙える大会だと思います。西側に(クリスティアーノ・ロナウドらを擁する)アル・ナスルといった強いチームがいるので、そこまでしっかりと勝ち上がりたいです。

――昨季はUAEのシャールジャが優勝し、準優勝はシンガポールのライオン・シティ・セーラーズでした。開かれたリーグの印象がありますね。

どのチームにもチャンスがある大会ですね。国を越えての移動を伴うホームとアウェイの難しさがあるので、どのチームに対しても全力でやらないといけないと思います。

■警戒したい外国籍選手の「一発」

■去年のように踏ん張り切れない今季

――ACL2に臨むにあたって、今季のリーグ戦についてお伺いします。現在12勝4分け13敗の9位という成績です。

去年のいい流れを継続できずに苦しんでいることが第一の印象。チームとしての戦いが安定せずにここまできてしまったというのが正直なところです。

――安定しなかった要因はなんでしょうか?

もう確実に失点数が去年よりも2倍近くになってしまっているので、そこは完全に守備陣の責任です。去年は踏ん張れたところで踏ん張り切れずに失点して勝点を落とすことがとても多いので、そこは要因としてありますね。

――ダワン選手、坂本一彩選手の開幕前移籍や、ネタ・ラヴィ選手の夏移籍といったスカッドの入れ替わりもありましたが、昨季のチームと比較してどのような変化を感じていますか?

リンクマンのような選手が抜けてしまいました。坂本にしろ、ダワンにしろ、攻守を繋げるような選手がこぞって抜けてしまったので、正直痛かったです。

けれど、シーズン前の移籍だったので、僕らもそこに対応しないといけないですし、彼らがいなくなったときの解決法を見つけないといけなかったと感じています。

■「今出ている選手だけでは絶対に無理」

――J1で残留圏を固めてACL2の戦いに臨めます。

残留はほぼ…というか、まだ本当に分からないですが、たぶん大丈夫だろうというところまできているので、そこはひと安心しています。ただ、リーグでもまだまだ上を目指せますし、そこを狙っていきたいです。

ACL2に関しては去年の広島を見ていると、大差で勝つ試合も多かったので、チャンスがある大会ということはチーム全体として感じていると思います。しっかりと勝ち続けて、来年に繋げていきたいです。

――G大阪が勝ち上がっていく上でのキーマンは誰でしょうか?

もう全員じゃないですかね。どうしても過密日程になりますし、Jリーグとの兼ね合いもあって、アウェイから帰って中2日で試合をしたり、結構タイトなシーズンになるので、今出ている選手だけでは絶対に無理。チーム全員で戦わないといけないと思います。

――最後に、ACL2に向けた意気込みを聞かせてください。

ガンバとしても久しぶりのアジアの戦いなので、チーム全員がすごく高揚しています。アジアでまた強いガンバを取り戻す意味でも力を試すいい機会なので、全員で頑張りたいです。

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