【G大阪】「いつも浮かぶのはRマドリード」ポヤトス監督は浦和警戒も満員のホームで3連勝へ
ガンバ大阪は12日、大阪・吹田市内の練習場で翌日の浦和レッズ戦に向けて非公開練習を行った。
3連敗の後に横浜FC、湘南ベルマーレに勝って代表ウイークの中断を迎えたG大阪は、苦手としてきたホームでの浦和戦で3連勝を飾り、17日に開幕するアジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)に良い形でつなげる。
取材に応じたダニエル・ポヤトス監督(47)はこの2週間について「コンディションをしっかりと整えてきた。これから短い期間で試合があるので、そこに適応していくコンディションづくりを最重点でやってきた」と、今後の連戦を見据えた調整を強調した。
チームは2試合で8ゴールを挙げたものの、一方で6失点を食らい、直近の公式戦7試合でも18失点と守備面の不安を残している。リーグ2位の35失点と堅守を誇った昨季の数字をすでに上回る44失点の状況に指揮官は「GKや最終ラインだけの仕事ではなく、全員でボールを奪い返すところが大事になってくる。選手が抜けたこともあって前線のインテンシティー(強度)のところが去年と違ったが、今いる選手たちとやってきた。それでも簡単な失点が見受けられるので、全員が満足していない。そこはしっかり調整していきたい」と話し、浦和戦以降の改善を誓った。
この試合で戦う相手を、ポヤトス監督は母国スペインの名門になぞらえて警戒した。「(浦和は)しっかりディフェンスのポジションを取って、奪ってから一気にダメージを与えてくる。いつも頭に浮かぶのがレアル・マドリード。一瞬の隙を突いてくる印象がある。だからこそ自分たちもしっかりチャレンジしたい」。直接対決で3戦連続で1-0決着となっている相手との一戦を前に、より引き締めた戦いが必要になるとイメージした。
ホームでの浦和戦では、16年6月に勝ったのを最後に、公式戦11戦未勝利(3分け8敗)と勝てておらず、その間複数得点を挙げられていない負のデータもあるが、選手は気にしていない。MF山下諒也は「そんなの関係ない。もう勝つだけ。明日勝って『そんなこと(記録)あったんだ』と思えればいい」。G大阪が誇るスピードスターは、自身の決勝点で埼スタを静まりかえらせた5月のアウェー戦に続く大仕事に自信を見せた。
かつて“ナショナルダービー”と呼ばれた試合は、今回も最高の雰囲気で行われることになる。約4000人と予想される浦和サポーターも含め、パナスタには3万人以上の観衆が詰めかける見込みで、シーズン7度目の3万人超えが濃厚。19年に記録したシーズン6度を上回るクラブ史上最多を更新する一戦で、G大阪はパナスタに熱狂をもたらす。



