タレント封じピタリ ガンバ大阪が好調の浦和レッズ破り3連勝
◇○ガンバ大阪1―0浦和レッズ●(6日・埼玉スタジアム)
絶好調の相手をどう迎え撃つか。ガ大阪の対策がピタリとはまった。
5連勝中の浦和を封じるには、松尾佑介、マテウスサビオら個の能力に優れた相手攻撃陣を封じることが欠かせない。ガ大阪は高い位置から守備に行くことを控え、中盤に強固なブロックを敷いた。
ガ大阪のダニエル・ポヤトス監督は試合後、その狙いを明かした。
「自分たちがハイプレスに行き、(守備陣形が)間延びした状態で突破されると、(次の局面で)個人での戦いが入ってしまう。そこを避けたかった」
狙いは的中した。守備陣形をコンパクトに保った上で、DFラインの背後のスペースを使わせず、スピードと技術を併せ持つ浦和の攻撃を無効化した。
そして後半8分。浮き球の縦パスで左サイドの敵陣深くに入り込むと、ボールを持つ食野亮太郎に対し、山下諒也がクロスを要求した。相手守備陣の背後を取りながらゴール前に走り込み、頭で合わせて先制。山下は「ファーサイドに信じて走り込んだら、良いボールが来た。あとは当てるだけだった」。この1点を守り切り、浦和の連勝を止めた。
勢いあるチームから挙げた勝利は、自分たちが上昇気流に乗っている証しだ。これで今季初のリーグ戦3連勝。4月末からの大型連休の期間中に勝利を積み重ねた。ガ大阪にとって、文字通りの「ゴールデンウイーク」となった。【高野裕士】



