エース宇佐美 記念日2発!G大阪も敵地先勝、柏に続いた スポニチアネックス 5月21日(木)7時2分配信
◇ACL決勝トーナメント1回戦第1戦 G大阪3―1FCソウル(2015年5月20日)
ACL決勝トーナメント1回戦第1戦が各地で行われ、G大阪はアウェーでFCソウル(韓国)に3―1で快勝した。前半は苦戦を強いられたものの、日本代 表FW宇佐美貴史(23)が後半17分、41分に2得点を挙げるなど、エースの仕事を果たして勝利に導いた。ホームでの第2戦は27日に行われる。
エースが真価を発揮した。0―0の後半17分、宇佐美がDF藤春のクロスを右足ダイレクトボレー。「良いところに来たので、コースを狙ってしっかり当て るだけだった」。前半はチーム全体でシュート0という苦しい展開。ACL3戦連発となる先制点で重苦しい雰囲気を払拭すると、同41分には個人技でDF2 人を振り切ってダメ押し弾を叩き込み、3―1の完勝に導いた。
思い出の日、思い出の相手、思い出の場所でのゴールだった。ちょうど6年前の09年5月20日、ACL1次リーグのFCソウル戦(万博)で先発し、当時 のクラブ最年少となる17歳14日でプロデビュー。記念すべき試合で、後半19分には初ゴールも決めた。プロとしての第一歩を記した相手から再び奪った2 ゴール。16日のリーグ川崎F戦で全身をつるなど、状態が万全ではない中で圧巻のパフォーマンスを見せ、長谷川監督も「たくましくなった」と成長ぶりに目 を細めた。
試合会場のソウルW杯スタジアムにも縁がある。05年6月に韓国で開催されたU―13国際大会に日本代表の一員として出場。同会場で開かれた南アフリカ のチームとの決勝では、ドリブルでの5人抜きを見せ、2アシストを決めて優勝に貢献した。「思い出深い相手とやれて、思い出深いスタジアムで結果を残せ た。気持ち良く帰れます」。満足感と感慨の交じった表情を浮かべ、力強くうなずいた。
アウェーゴール3発の快勝で、08年以来のベスト8進出に大きく前進した。27日のホームでの第2戦へ「次が大事。(先に)1点取れれば、ほとんど終わ らせられる。油断せず戦っていきたい」と表情を引き締めたエース。悲願のアジア制覇に向け、まずは自身にとっては初めてとなるアジア8強の座をつかみ取 る。
▼FCソウル・崔龍洙監督 前半はバランスを維持することができたが、後半に崩れてしまった。クロスボールの対応にミスがあった。第2戦に向けて頑張りたい。