神戸、森岡亮太の復帰後初出場初ゴールで鹿島に快勝 G大阪、京都と関西3クラブが天皇杯4強入り

◆サッカー天皇杯▽準々決勝 神戸3-0鹿島(ノエビアスタジアム神戸)

準々決勝残り2試合が行われ、4強が出そろった。神戸は3―0で鹿島に快勝し、優勝した19年度以来、5年ぶりにベスト4へ進出。8月に古巣復帰した元日本代表MF森岡亮太(33)が前半15分、移籍後初出場初得点となる先制弾。決勝点となった。G大阪、京都に続き、Jリーグ発足の1993年以降初となる関西勢3クラブが4強入り。横浜MはJ2山口に5―1で大勝。準決勝は10月27日、横浜M―G大阪、神戸―京都で行われる(会場未定)。

森岡が期待と大歓声に応えた。前半15分、右からのクロスに右足を合わせ、ゴールネットを揺らした先制弾。ベルギー1部シャルルロワから8月、8年半ぶりに古巣復帰後、初出場初先発で初ゴール。後半に2点を追加して快勝し「本当に幸運。サポーターの応援を聞いて感慨深かった」。2015年11月22日のJ1浦和戦以来、神戸では3230日ぶりに公式戦で得点を挙げ、懐かしい景色を堪能。「カップ戦の一発勝負の中での先制を取れた。勝ててよかった」と喜びをかみしめた。

天皇杯、ACLEでベンチ入りはしたものの、出場機会がなく「もどかしかった」。だが「僕が帰ってきた理由は、神戸でタイトルをとりたかったから。その力になりたい」と強調する。

クラブは優勝した19年以来、5大会ぶりの4強入り。関西勢3クラブが準決勝に駒を進めた。昨季優勝したJ1リーグも首位・広島、2位・町田と勝ち点1差の3位。2冠を狙える位置にいる。吉田孝行監督(47)は「最高の結果。出た選手はやってやろうという気持ちが強かった。天皇杯もタイトル取れるように頑張ります」と気合十分。世界を知る森岡が、神戸の新たなタイトル獲得に貢献する。(森脇 瑠香)

◆森岡 亮太(もりおか・りょうた) 1991年4月12日、京都・城陽市生まれ。33歳。久御山高から2010年に神戸入り。14年9月、ウルグアイ戦で日本代表デビュー。16年1月、ポーランド1部ブロツワフに移籍。17年6月、ベルギー1部のベベレン移籍。その後はシャルルロワなどでプレーし今夏、神戸復帰。183センチ、78キロ。利き足は右。

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