一触即発!顔面10cmのフェイスオフ「もうカード出せよ」危険なアフタータックルに激怒、胸をぶつけ至近距離で睨み合う緊迫の瞬間
【明治安田J1リーグ】ガンバ大阪0-1浦和レッズ(日本時間9月14日/パナソニック スタジアム 吹田)
一触即発の場面に、スタジアムが騒然となった。ガンバ大阪vs浦和レッズの一戦、G大阪・中谷進之介がロングボールの落下点に入ったところ、その横から浦和FWブライアン・リンセンが猛然とタックル。怒りを露わにした中谷にリンセンが応じて臨戦態勢となったシーンには、ファンも「バチバチやん」「もうカード出せよ」「落ち着け」と緊張が走る事態となった。
あわや乱闘か…という緊迫のシーンは、0-0で迎えた39分のことだった。浦和が自陣から組み立てて一度GKに戻すと、守護神・西川周作がロングフィードで前線へとボールを送り込む。ゴール前でG大阪のDF中谷がきっちりと落下点に入って対応できるボールとなったが、そこに横から飛び込んできたのが浦和のFWリンセンだった。
中谷にとっては突如、自身の右側からの突撃を受けた形となって転倒すると、すぐさま倒れ込みながら左手をリンセンに向けて振り上げ怒りをあらわに。リンセンが向き直ると、中谷も立ち上がって両者が向かい合う形に。互いに胸をぶつけ合い、顔面の距離はものの10cmほどのフェイスオフ状態となり、ピッチは一瞬にして一触即発の空気が流れた。直後、浦和MFの関根貴大が間に入って事態を収めて事なきを得たものの、興奮冷めやらない様子のリンセンは、審判に向かって手を振り上げるジェスチャーを見せ、「あいつが先に手を出してきたんだ!」と言わんばかりに激しくアピールした。
このシーンはリンセンのファウルとなり、G大阪ボールでプレーは再開されたが、解説を務めた原一樹氏も「中谷選手がヘディングするところに体をぶつけてアフターで危ないということで。ファウルはもらえているので、中谷選手からすると危ないからと詰め寄ったけど、リンセンからするとぶつかっただけといった感じでしたね。危ないプレーではあります」と見解を述べた。審判の判定からも、アフタータックルであることは明らかだった。
緊迫の一部始終を見守っていたファンもSNSなどで「中谷激怒」「中谷とリンセンバチバチやん」「落ち着け」「もうカード出せよ」「イライラするのはわかるけど落ち着けリンセン」「ブチ切れてカード貰わないかが心配」「中谷はとばっちりやな」「警告だすべきだったよ」と、一触即発となった場面に対して様々な反応をみせた。
試合はその後、49分に関根のゴールで浦和が先制してそのまま試合終了。直近6試合で勝ち星から遠ざかっていた浦和は、9月に“復帰”したマチェイ・スコルジャ新監督の下で初勝利を収めた。