G大阪 一番乗りで天皇杯4強進出 ポヤトス監督の「秘蔵っ子」岸本が決勝ゴール

◇天皇杯準々決勝 G大阪2ー1広島(2024年9月11日 Eピース)

J1勢の対戦でG大阪が広島に2―1で競り勝ち、準決勝に進んだ。前半14分、山田康太(25)が強烈な右足シュートで先制ゴールを奪うと、1―1の後半34分にDF岸本武流(27)が左足ミドルで決勝弾。準優勝だった2020年度大会以来の4強進出を一番乗りで決めた。

G大阪を4大会ぶりの4強へ導いたのは、ポヤトス監督の采配だった。同点の後半25分、FW宇佐美とMF福田、MFダワンの3人を同時投入。ボールを握っても前進できなかった嫌な流れを断ち切った。9分後に岸本が決勝のミドル弾。徳島時代の2021年にポヤトス監督の薫陶を受けた立役者は「枠に飛ばそうという気持ちで打ったら良いコースに飛んだ」と喜んだ。

指揮官は「相手がどこかで落ちる瞬間があるんじゃないかと、ゲームプランとして持っていた。落ちてくる瞬間に交代でインパクトを与えたかった」と説明した。宇佐美は最前線でタメをつくり、福田が背後へのアクションで変化をつけた。ダワンは球際の強さで安定感をもたらした。

広島は8日のルヴァン杯準々決勝・名古屋戦で延長120分間の死闘の末にPKで敗戦。中2日の過密日程だった。G大阪にコンディション面で優位性はあったとはいえ、ゲームプランが見事にはまった。15年度大会以来9年ぶりの頂点へ、DF中谷は「一つずつ戦って、目指していきたい」と力を込めた。 (飯間 健)

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