【天皇杯】G大阪がJリーグ首位の広島に競り勝ち、ベスト4一番乗り DF岸本武流が勝ち越しゴール
◆天皇杯▽準々決勝 広島1―2G大阪(11日・エディオンピースウイング広島)
1試合が行われ、G大阪がJリーグで首位に立つ広島に2―1で競り勝ち、ベスト4一番乗りを決めた。同点の後半34分にダニエル・ポヤトス監督を「パパみたい」と慕うDF岸本武流(27)が勝ち越しゴール。4大会ぶりの4強入りで、2015年度以来、9大会ぶり6度目の優勝を目指す。
“親孝行”にまた一歩近づいた。1―1の後半34分、MFウェルトンが左サイドから仕掛けると、中央でパスを受けた岸本が左足を振り抜き、勝ち越しゴール。リーグ首位の広島を破り、4大会ぶりのベスト4進出を決めた。元ストライカーのDFは「自分らしくないゴールだったが、シンプルにうれしかった」と喜んだ。
ポヤトス監督を21年のJ1徳島時代から慕い、今季はG大阪で共闘。「パパみたい。笑ったらかわいいし(笑い)」と“息子”が話せば、指揮官は「長年、付き合いがある。自分の子どものように思っている」と我が子のように成長を見てきた選手の活躍に目を細めた。
9大会ぶりの頂点まであと2勝。岸本は「監督の期待に応えたい。優勝させてあげたいし、胴上げしてあげたい」と熱い思いを語った。準決勝、決勝も勝利の立役者となり、恩師に「優勝監督」の称号を贈る。(森脇 瑠香)