【G大阪】鈴木徳真が古巣との大阪ダービーに闘志「勝って当たり前の雰囲気に持っていきたい」

古巣セレッソ大阪との大阪ダービー(31日、ヨドコウ)に向け、ガンバ大阪MF鈴木徳真(27)が着々と準備を整えている。

29日は大阪・吹田市内の練習場で非公開練習。調整を終えた鈴木は「今日のゲーム形式でもみんなシュート意識が高かったし、ゴールに対する感覚の鋭さがあった。みんなコンディションを合わせてきているんじゃないかと思う」と話し、大一番に向けてチームが状態を上げている感触を口にした。

昨季までの2シーズンC大阪に所属した鈴木は、古巣について「良い選手はたくさんいるし、素晴らしいチームだと思っている。崩れたとしても絶対に回復してくる。ダービーには意気込んでパワーアップしてくると思うので、僕らもそれを返せるだけのパワーをしっかり乗せていきたい」と警戒。かつてのホームであるヨドコウ桜スタジアムの雰囲気にも言及し「イケイケになる瞬間がある」とそのタイミングでの対応に注意する考えも明かした。

ダービーでの戦いで鈴木がより重視するのは、ルーズボールの対応だ。「球際でまず勝つことだったり、セカンド(ボール)を拾う。五分五分のボールを自分たちのボールにできれば、相手がボールを持てる時間が少なくなる。(ボールを)握らせないっていうのは重要だと思っている」と話し、ボランチの位置で出場する自らがキープレーヤーとなる責任を自覚してピッチに立つ。

守備面でだけでなく、攻撃面での貢献にも意識を強める。MFダワン(28)とのバランスを取りながら、攻撃に出る場面を増やしている知性派ボランチは、ゲームメーカーとして攻撃の起点となる働きにも意欲。「前に(攻撃の)スイッチを入れるパスを入れていきたいし、僕らには両ウイングにも良い選手がいるので、そこも使い分けられるようになると、攻撃のパターンが増える」。そう自身が試合をコントロールするプレーをイメージした。

C大阪でプレーした昨季はリーグ戦19試合664分の出場で、そのうち先発は7試合にとどまったが、今季加入したG大阪では全28試合に出場し、1試合をのぞく27試合で先発。チームで4番目の数字となる2323分に出場し、不可欠の存在となっている。そのパフォーマンスをダニエル・ポヤトス監督(46)は「何をしないといけないかっていう理解力があるソルジャー(戦士)。安心感、安定感を与えてくれる選手」と絶賛。ダービーでは、昨季起用されなかった悔しさも晴らすようなプレーを見せてくれそうだ。

大阪ダービーでの勝敗には、普段の試合以上に強くこだわるつもりだ。「今年は近年勝てていなかったガンバが先手を取った。『今年はガンバ』っていうイメージづくりをしたい。勝つのが当たり前みたいな雰囲気に持っていきたい」。C大阪相手に今季“ダブル”を飾ることで、G大阪と自身の存在の大きさを証明する。【永田淳】

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