【G大阪】大阪ダービー勝利で逆転Vへの勢いに 宇佐美貴史「流れ変えるにはもってこいの試合」

ガンバ大阪は29日、大阪・吹田市内の練習場で非公開練習を行い、31日にセレッソ大阪とぶつかる大阪ダービーに向けて調整した。

台風10号の影響で試合開催が危ぶまれる状況ではあるが、チームは週末に向けて準備。ダニエル・ポヤトス監督(46)は「今まで自分たちが積み重ねてきたものをしっかりとやり続けよう」と伝え、大一番でも今季の強みを生かした戦いを発揮するよう働きかけてきた。

5月6日に行われた前回の大阪ダービーで勝利してから、G大阪は9戦無敗と調子を上げ、現在の5位という順位につながった。それだけに、4戦連続ドローというタイミングで迎える今回のダービーも、残り10戦での逆転優勝に向けて勢いを得る絶好の機会と捉えている。FW宇佐美貴史(32)は「(現状を変えるには)1つ勝つ以外ない。それがセレッソ相手であればなおさらいい。1試合以上の重みがあるし、勢いを継続させるとか、流れを変える意味ではもってこいの試合」と語気を強め、MF山下諒也(26)も「ダービーで勝つことによって勢いや自信がつくというか、大きな薬になる。より勝ちにこだわる試合。次につながるのがダービーだと思うし、これからのタイトル争いに向けて本当に大事な一戦になる」と普段以上の気持ちで臨む覚悟を口にした。

アウェーの大阪ダービーでは5戦勝てていないが、指揮官は現在のチーム状況で戦えることをポジティブに捉える。ポヤトス監督は「今の流れには満足している。4連続ドローではあるが良い感覚。FC東京戦や福岡戦では自分たちを表現してくれたし、アウェーの神戸戦や柏戦は難しい試合でも勢いを持ってやってくれた」と直近の戦いを評価。その上で「勝てばチームにさらなる安定性をもたらすし、それが自信になってくる。ファンや周りとの絆もさらに深まる試合」とし、重要な戦いになると位置付けた。

14年以来、10年ぶりとなるリーグ制覇に向け、G大阪はこのダービーでラストスパートへの勢いを得る。【永田淳】

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