「お互い後悔がないように…」頂点狙うG大阪、ウェルトンが“共闘”を呼びかけ「ガンバのためにパワーを出し合っていきましょう!」
開幕が間近に迫った2月11日、ブルガリア1部のレフスキ・ソフィアからウェルトンの加入が発表された。瞬く間にチームにフィットし、ここまでリーグ戦24試合で3得点5アシスト。ガンバ大阪の攻撃をけん引する一人だ。
「一日一日、一歩一歩前進していくことを心がけています」と飽くなき向上心を抱くアタッカーに、今季ここまでの振り返りと、今後に向けた意気込みを聞いた。 取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
――今季ブルガリア1部のレフスキ・ソフィアから完全移籍でガンバ大阪に加入しました。まずは初めて日本でプレーして感じたことを教えてください。
ウェルトン いつか日本でプレーをしてみたいと思っていたので、その夢を実現できて嬉しいです。日本でプレーして感じたことは、プレー強度の違いです。自分がこれまでやってきたリーグと比較して、プレー強度が高いと思います。その中で一日でも早く適応するため、日々チャレンジを続けています。
――ちなみに昨季までプレーしていたブルガリアはどういった特徴のリーグなのでしょうか?
ウェルトン 日本のように全クラブが上を目指すという環境ではなく、高いレベルで戦えるクラブは限られています。ブルガリアの強いクラブはポゼッション主体で、ボールを保持しながらゴールを目指すスタイルが多い印象です。日本はリーグ全体のレベルが高く均衡していてプレー強度が高い。街の雰囲気などピッチ外も含め、日本は良い環境だと感じています。
――加入が発表されたのは開幕直前の2月11日でした。そこからすぐにフィットしてチームに欠かせない存在になっていると思います。日本への適応で心がけたことはありますか?
ウェルトン まずガンバからオファーが届いた時点で、目指すサッカー、志向するスタイルを分析して試合を見るようにしていました。同じサッカーという競技でも、ブルガリアと日本では大きく変わります。キャンプに参加していないのですぐに適応できるか心配もありましたが、一日でも早く適応できるように努力し続ける覚悟で日本に来ました。合流してからは思ったよりも時間はかからず、チームに馴染むことができたと思っています。
――ウェルトン選手といえば、サイドからドリブル突破など仕掛けが魅力の選手です。このプレースタイルはいつ確立されたのでしょうか?
ウェルトン 子どもの頃はサイドバックや中盤などいろいろなポジションをこなしてきましたが、ずっと今のポジションが得意でした。昔から周囲と比べて足は速かったと思います。ですが、今ほどのパワーはなかったですね(笑)。
――当時よく見ていた選手はいますか?
ウェルトン たくさんいますが、ロナウド、ロナウジーニョ、ネイマールなど攻撃的な選手はよく見ていました。
――自分のストロングポイントを磨くという部分で意識していることを教えてください。
ウェルトン 大切なのは、日々成長するということです。昨日と同じことをするのではなく、成長するために今日の練習では何ができるのか。違うアプローチやチャレンジをして、一日一日、一歩一歩前進していくことを心がけています。
――首位のFC町田ゼルビアとは勝ち点6差の4位です。リーグ戦は残り11試合、優勝という大きな目標に向けて、どんなことが大切だと思いますか?
ウェルトン 良い位置にいると思いますし、自分たち次第で目標にたどり着くことも可能です。まずは自分たちにフォーカスして、自分たちを信じてプレーすることが大切だと思います。Jリーグはレベルが高く均衡しているので、どのチームにもチャンスがあります。その中で目の前の試合に集中して、自分たちを信じてやり続けていきたいです。個人としてはどの試合でも持てる100パーセントの力を発揮していきます。
――ファン・サポーターの存在は力になっていますか?
ウェルトン 街で声をかけてもらえることも増えました。すごく嬉しいですし、認めてもらえていると感じます。ファン・サポーターの応援はすごく力になっていますし、皆さんの期待に応えられるようなプレーを心がけています。ファン・サポーターの皆さんと一緒に大きな目標に向かっていきたいと思っています。
――最後に意気込みとメッセージをお願いします。
ウェルトン 私たちが望む場所にたどり着くためには、これから1試合も落とすことはできないと思っています。ファン・サポーターの皆さん、選手たちにエネルギーを送ってください。シーズンが終わったときにお互い後悔がないよう、一致団結してガンバのためにパワーを出し合っていきましょう。勝利のためにベストを尽くしますし、勝利をプレゼントできるように頑張ります。これからも応援よろしくお願いします!