【プレビュー】G大阪がダブルを食らわせ首位追撃か、FC東京がリベンジを果たし上位殴り込みか | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは8月7日に第25節が開催。パナソニックスタジアム吹田では、ガンバ大阪とFC東京が対戦する。
パリオリンピックによる中断期間が終わり、いよいよJ1リーグはシーズン3分の1の戦いに突入する。その再開初戦となる第25節、パナソニックスタジアム吹田ではガンバ大阪とFC東京が顔を合わせる。
ダニエル・ポヤトス監督が就任して2年目となるG大阪は、ここまで勝点44を積み上げ2位に付けている。5月から6月にかけては9戦負けなしを記録するなど、シーズン途中からは安定した戦いぶりが目立っている。
その強さを支えるのは何よりも堅い守備にある。24試合を終えて18失点はリーグ最少の数字で無失点試合は10を記録。複数失点を喫した試合は、わずか3試合と堅守を誇っている。フルタイム出場を続けるGK一森純とCB中谷進之介の二人を中心にゴール前では鉄壁を誇り、中盤ではボランチの鈴木徳真がゲームをコントロール。ロースコアのゲームを勝ち切る強さがチーム全体に染みわたっている印象である。
今節は青黒伝統の背番号7を背負い、主将を務める宇佐美貴史が出場停止で不在。攻撃の要を欠くゲームは今季初めてなだけに、代わりに誰がそのポジションに入り、チーム全体でどのように攻撃をデザインしていくかが、ポイントの一つとなるだろう。
残り14試合で首位・町田ゼルビアとは5ポイント差。すでに直接対決を終えており、これ以上離される訳にはいかない。中断前最後のゲームもパナスタで敗れていることを考えてもホームでの連敗は厳禁。首位追撃へ、必勝が期される一戦である。
勝点36で7位に位置するFC東京からすれば、上位戦線への生き残りをかけた大事なゲームである。自分たちよりも上にいるチームを叩き、差を詰められるかどうかで、残りのシーズンの行方が大きく変わってくると言っていい。
その中、カギを握るのは古巣対戦となる高宇洋だ。加入1年目ながら中盤の要として定位置を築き、チーム全体をコントロール。中断期間中には、海外移籍を果たした松木玖生の代わりにキャプテンの一角に就任するなど、チーム内での信頼も厚い。背番号8がどれだけテンポよくボールを触り動かせるかが、青赤のバロメーターとなる。
5月の前回対戦では、終盤までスコアレスで進みながらも85分に決勝点を奪われ、一発に沈んだ。おそらく同様なゲーム展開が予想される今節は、ホームでの反省を生かせるかどうかがカギを握る。先に焦れずにしっかりと好機をモノにし、勝点3を持ち帰りたい。