クラブ大崩壊…。Jリーグ、歴代ガッカリ外国人監督(3)実際は指揮していない!? 大混乱でJ2へ、史上最悪のミステリー

今月、横浜F・マリノスがハリー・キューウェル監督との契約解除を発表したことが話題となった。彼だけでなく、これまでJリーグでは期待されながらも目立った結果を残せなかった外国人監督が多数存在している。今回は、Jリーグでガッカリな結果に終わった主な外国人監督を紹介する。

セホーン(ガンバ大阪/ブラジル)

生年月日:1950年10月12日

在籍期間:2012年2月~同3月

セホーン氏のガンバ大阪監督就任から解任に至るまでの経緯は、Jリーグ史に残るミステリーとも言えるかもしれない。

黄金期を築いた西野朗監督の後を引き継ぐ形でG大阪にやって来たセホーン氏だったが、元々クラブは別の人材を新指揮官に据えようとしていた。元日本代表FW呂比須ワグナー氏である。だが、呂比須氏が日本サッカー協会公認のS級ライセンスに当たる資格を取得していなかったため、同氏の推薦によりセホーン氏が監督になった。

形式上はセホーン氏がチームを率いているものの、実質的に指揮を執るのは呂比須氏という“ねじれ現象”が発生してしまったことで、チームは混乱をきたし低迷。セホーン氏と呂比須氏が解任された後を任された松波正信監督も事態を収拾できず、結果的にクラブ史上初のJ2リーグ降格につながった。

長谷川健太監督が2014シーズンに国内三冠を達成したことからも、当時のG大阪が豊富な戦力を有していたのは間違いない。クラブ側が指揮官選びの際に一貫した指針を見いだせず迷走したという意味では、セホーン氏は被害者であるとも言える。

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