「今は何をやっても裏目」の苦悩 横浜FM主将が吐露、16年ぶり4連敗で向き合う“現実”
横浜FMは中2日で敵地戦を迎えた
横浜F・マリノスは7月6日、J1リーグ第22節ガンバ大阪戦で0-4の完敗を喫した。2008年以来16年ぶりの4連敗となり、主将のMF喜田拓也は「今は何をやっても裏目に出てしまう」と落胆した。
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うだるような暑さの大阪。未消化分の第16節サガン鳥栖戦(0-1)から中2日という厳しいコンディション。横浜FMイレブンにとっては本当に過酷な状況だった。
そのなかで立ち上がりに失点。前半4分で先制点を奪われると、FW宮市亮が決定機を2度決め切れず。前半アディショナルタイムに追加点を奪われるという嫌な流れの折り返しになった。後半にも2失点で今季最多の4失点。だが、試合後は敵地まで駆け付けたサポーターが最後まで歌を歌い続け、エールを送っていた。
喜田は選手よりも1歩前へ出て、顔を下げずにゴール裏から目を逸らさなかった。その声を聞き洩らさぬよう現実に向き合っていた。 「やっぱり彼ら(サポーター)のいろんなものを感じないといけないと思ったので、時間を取りましたけど、感じるだけじゃ十分じゃない。彼ら(サポーター)は日本で一番があっても、僕らは(自分たちが)恥ずかしいですし、彼らになかなかいい思いをさせてあげられていないというものに、もうものすごく責任を感じている」
16年ぶりの4連敗。順位は13位と中位なものの、チームが苦境に立たされているのは確かだ。その「数字」というのはチームに重くのしかかっている。喜田は「まだ整理できていない。(立ち上がり)集中した感じはありましたけど、今は何をやってもすべて裏目に出てしまう。いろいろ考えないといけない」と、何度も何度も言葉を詰まらせながら試合を振り返った。
天皇杯を挟んで、次節は第23節鹿島アントラーズ戦。再び上位との対戦になる。ここから1つ、1つと白星を重ねられるか。横浜FMの真価が試される。