大阪府協会会長就任の永島昭浩氏「大阪から変えていきたい」環境整備に意欲 元日本代表FW

大阪府サッカー協会は27日に記者会見を行い、新体制の紹介と方針説明を行った。

25日の臨時理事会で承認された新体制では、Jリーグのガンバ大阪やヴィッセル神戸で活躍した元日本代表FW永島昭浩氏(60=日刊スポーツ評論家)が新会長に就任し、南米サッカー連盟(CONMEBOL)や日本サッカー協会(JFA)国際部などで業務をしてきた高砂明弘氏(55)が専務理事に決まった。元日本代表MF橋本英郎(45)、元なでしこジャパンMF阪口夢穂(36)らが新任理事として名を連ねることも発表された。

永島新会長は就任にあたり「サッカーに限らず、スポーツ活動をしたい方に対して、プレーする環境をしっかりと作っていきながら、喜びや楽しみを感じてもらえるようにしたい。大阪からどんどん変えていきたい」と環境整備への意欲を語った。

現役引退から間もない頃には、メディアでの仕事の先にJリーグクラブでの監督という目標を持っていたというが、さまざまなスポーツに関わる中で「日本においては環境整備が非常に重要だと気付き、手を挙げていくようになった」。今年3月に日本代表OB・OG会の会長にも就任した永島氏は「いろんな人たちの力を借りながら、日本のスポーツ活動の環境を変えていくことについて、1つのピースとして微力ながら力になれるんじゃないか」と府協会からのオファーを快諾した。

府協会にはキッズからシニアまでさまざまなカテゴリーがあるが、永島会長は「全てに力を入れたい」と宣言した。自身が小6時に初めて「日本代表になること」を周りに示し、26歳でその夢をかなえた経験が、その思いにつながっている。永島会長が代表選手になるまでの道のりを振り返って大切だと考えたのが、夢を持つことと、それを支える環境だった。「お子様にも年配の方にも、それぞれの夢があると思う。その中にはスポーツに関することもある。スポーツの環境をたくさん作ることで、コミュニティーが生まれ、幸せな時間を過ごすことができる。そういう環境をつくることが必要だと思っている」。色紙にサインを求められた際には「JFA2005年宣言」にある「夢があるから強くなる」を書き添えるという新会長は、夢を支えることへの熱い思いを口にした。

ガンバ大阪の後輩でもあるJFAの宮本恒靖会長(47)との積極的な連係にも意欲を示した。永島会長は「国内だけでなく、アジアや世界にも目を向けて、サッカーの力、スポーツの力で平和に導けるようなことも考えている。JFAは彼引っ張っていくと思うので、未来に向けて力を合わせていけたら」。事業、財政規模で国内トップクラスの大阪から、サッカー界に影響を与えていくつもりでいる。

国内外での実務経験が豊富で「わくわくするような取り組みを大阪から発信していきたい」と意気込む高砂専務理事との新タッグで、サッカー界にどんな変化をもたらしていくのか。永島新会長体制で新たな船出を迎えた大阪府サッカー協会の今後に注目が集まる。【永田淳

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