【日本代表】中村敬斗、左WBで2発「鍛えられました」恩師・宮本恒靖会長の前で攻守に進化

<W杯アジア2次予選:ミャンマー0-5日本>◇6日◇B組◇第5戦◇ヤンゴン

【ヤンゴン(ミャンマー)6日=岩田千代巳】

ツネ会長もご満悦。MF中村敬斗(23=スタッドランス)が、代表初挑戦の左ウイングバックで、2発を決めて9戦8発とアピールした。すでに最終予選進出を決めている日本(FIFAランキング18位)は、アウェーでミャンマー(同163位)に5-0で圧勝。中村はG大阪在籍時の恩師で日本協会の宮本恒靖会長(47)の前で攻守に進化した姿を見せた。次は11日のシリア戦(Eピース)に向かう。

【動画】中村敬斗、切り返しからニア撃ち抜く先制弾

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御前試合で、成長を見せつけた。中村は高いシュート技術で2発。8得点に要した出場試合数では同じく「9戦8発」だった00年の高原直泰以来の得点ペースだ。初先発の左WBで精力的に上下動。雨にぬれたピッチでもドリブルが乱れない。「この半年、対人が強い相手に、すごく意識して成長してきたつもり」。

19年まで在籍したG大阪では、当時の宮本監督から左WBで起用された。守備、運動量、ヘッドに課題があり、ツネ監督から居残りの個人レッスンを受けた。Bチームに落とされたことも。中村は「そこで鍛えられましたね、正直。絶対、上に行くんだっていう強い気持ちを持っていた」。

現地で視察した宮本会長は「上下運動、守備もできるようになって素晴らしい」と目を細めた。ポジションを争う三苫について「正直、まだまだ比較されるような立場じゃない」と中村。森保監督も認める「ギラギラ感」でアピールする。

○…森保監督は試合当日3バックを選択した。「実は今日、選手に伝えた」。格下の相手とはいえ、攻撃的な3バックにトライして5発で結果を残した。「経験値を上げて自信を深める意味ではいい試合になった。4バックはベースとしてある中で、3バックでやる部分も選択肢として持って戦うことが、より最終予選で勝つ確率を上げていけると思う」と先を見据えた。

▼FW小川航基 4年半ぶりの先発で2発を決めた。前半はオランダ1部で培った前線でのポストプレーで得点の起点となり「得点よりもそういうところに手応えはある」。ストライカーのエゴより献身的なプレーに徹し、後半に2得点を挙げて「守備でタフにやることでボールがこぼれてくる。神様が見てるのかなと思う」。代表で3戦5発。献身性を身につけて、ワントップ争いに名乗りを上げた。

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