G大阪ユースの明神智和コーチがS級ライセンス取得「選手に選ばれるような指導者になりたい」
ガンバ大阪ユースの明神智和コーチ(46)が、S級ライセンス取得の喜びと、今後の指導者人生に向けて目標を語った。
明神コーチは7日に行われた日本サッカー協会(JFA)の理事会で、国内最高位の指導資格でJリーグクラブの監督も務められるS級ライセンスの取得者として認定された。
00年シドニー五輪や02年W杯日韓大会に出場した元日本代表MFは、19年にJ3の長野パルセイロで現役引退。20年に古巣であるG大阪のジュニアユースコーチに就任し、21年からユースコーチを務めてきた。
22年にA級ジェネラルライセンスを取得後、昨年S級ライセンスを受講。昨年末にはポルティモネンセ(ポルトガル)での海外研修を実施し、認定を待っている状況だった。
J1で497試合出場の鉄人は今回の認定を受けて「合格したのはうれしい。でも『だから何か』ということではない。これからずっと勉強して、磨いていかないとっていう思いですね」とコメント。ライセンス取得を喜びながらも、学び続けてことの重要性を口にした。
現役時代に接した指導者から学んだことについて聞くと「西野(朗)さん、長谷川健太さん、もちろん(フィリップ・)トルシエもそうだったけど、戦術と同じぐらいグループをまとめるマネジメントとかリーダーシップがあった。そこはすごく大事だと感じています」と名将の名前を挙げて、その指導力を振り返った。
この日はG大阪ユースBの練習試合を真剣なまなざしでチェックし、時折笑顔も見せながら選手と言葉を交わした。「選手を成長させられる、選手に選ばれるような指導者になりたい」。目標とする姿に向け、これからも研さんを積んでいく。【永田淳】