【金曜プレミアム】J1京都DF宮本優太はチョウ貴裁監督の秘蔵っ子「走力には自信がある。優勝狙いたい」

2024年のJ1リーグが23日、開幕する。関西4クラブから今シーズン注目の新加入選手をピックアップ。リーグ連覇とアジアチャンピオンズリーグ(ACL)初制覇を目指す神戸は、GK高山汐生(しおき、22)を獲得した。クラブ30周年の節目を迎えるC大阪はDF奥田勇斗(22)が加入。いずれも昨季下位からの巻き返しを期すG大阪はMF山田康太(24)が、京都はDF宮本優太(24)がチーム躍進に貢献する。

京都に加入した宮本は「自分らしさを取り戻すためにやってきた」と力強く言い切り、充実の汗を流す。昨季は浦和で出場機会がなく、流通経大時代の恩師、チョウ貴裁監督(55)から声をかけられ、京都への移籍を決断した。

チョウ監督が描くサイドバック(SB)像をたたき込まれた。90分走り続けるスタミナが武器で、大学卒業後、浦和では「ランニングマン」の異名を取る右SBに成長した。同ポジションには昨季の京都を支えたDF福田心之助(23)がいる。「負けたくないけど、高め合いたい。僕らがチームを引っ張れば、勝利に導ける」と自信をみなぎらせた。

指揮官との出会いが人生を変えた。2年時に選出された全日本大学選抜はボランチで出場。だが、チームではSBを務め「気持ちの整理がつかなくて、このままではプロにいけない」と焦りがあった。3年時から指導を受けたチョウコーチ(当時)に悩みを打ち明けると、「お前ならサイドバックでプロになれる」と背中を押され、 その言葉を信じ、DF一本で勝負してきた。

京都はチョウ政権4季目を迎えた。「走力には自信がある。もちろん優勝を狙いたい」と宮本。“チョウチルドレン”が、クラブの02年度天皇杯V(J2では01、05年V)以来のタイトル獲得へ、献身的に走り続ける。(森脇 瑠香)

◆宮本 優太(みやもと・ゆうた)1999年12月15日、東京都生まれ。24歳。5歳からサッカーを始め、流通経大柏高から流通経大へ。3、4年時にJリーグ特別指定選手として浦和でプレーし、22年から正式加入。昨年、ベルギー2部KMSKデインズに期限付き移籍。同年6月に浦和へ復帰し、オフに京都移籍。170センチ、70キロ。

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