【金曜プレミアム】J1C大阪・奥田勇斗はライバルG大阪の下部組織出身 大阪ダービーは「負けたくない」
2024年のJ1リーグが23日、開幕する。関西4クラブから今シーズン注目の新加入選手をピックアップ。クラブ30周年の節目を迎えるC大阪はDF奥田勇斗(22)が加入。G大阪の下部組織出身のサイドバックが(SB)は大学の先輩の日本代表DF毎熊との共闘を誓った。
“異色の経歴”を持つ奥田がC大阪に加入した。「セレッソから(オファーが)来たときは衝撃。戸惑いもあったけど、雰囲気が良くて面白そうだなと。自分が生きると思った」。中学1年から、同じ大阪のライバルチーム・G大阪のジュニアユースに入り、同ユースまで6年間プレーした。トップチームに上がれなかった悔しさをバネに桃山学院大で奮闘し、C大阪などからオファーが届くまでになった。自宅にある青色の物は全て後輩に譲り、ピンク色のユニホームを選んだ。
サイドバック(SB)だが、ユース時代にボランチも経験しており、サイドのみならず流動的に中へ入って攻撃に参加するのが得意。元日本代表MF香川真司(34)から「自由にやっていい」と言われ、「すごくプレーしやすい」と感謝する。「限られた時間しか出られないと思う。少ない時間でどうパフォーマンスできるか意識して練習に取り組みたい」。
右SBには大学の先輩で、日本代表のDF毎熊晟矢(26)がいる。「守備の強度とか聞きたいし、見て吸収したい」と弟子入り希望。「ゆくゆくは追い越せる選手になりたい」と闘志を燃やし、毎熊も「僕と違った特徴を持っている。2人で競い合っていければ」と歓迎する。大阪ダービーへ「負けたくない」ときっぱり。古巣への恩返しも思い描き、ピッチを駆け回る。(森脇 瑠香)
◆奥田 勇斗(おくだ・はやと)2001年4月21日、大阪・河内長野市生まれ。22歳。幼稚園の年中からサッカーを始め、中学1年からG大阪ジュニアユース入り。同ユースでもプレーした。桃山学院大を経て、今季からC大阪へ加入。昨年はU―22日本代表選出。174センチ、71キロ。



