【金曜プレミアム】J1G大阪MF山田康太が起こす化学反応 パスサッカーに適応 通算6クラブ目で飛躍へ

2024年のJ1リーグが23日、開幕する。関西4クラブから今シーズン注目の新加入選手をピックアップ。昨季下位からの巻き返しを期すG大阪はMF山田康太(24)がポヤトス監督が掲げるパスサッカーに新風を吹かせることを誓った。

昨季リーグ16位からの逆襲に燃えるG大阪攻撃陣に、山田が新たな化学反応を起こす。ドリブルやパスで得点に絡む仕事ができる技巧派MF。スペイン出身で2季目のポヤトス監督(45)が掲げるパスサッカーにも「うまくなじめてきていると思う」と自信を見せ、指揮官からも「(チームの)スタイルに、はまる選手」と期待も大きい。守備でもハードワークし、貢献度が非常に高く、10日にアウェーで臨んだ広島とのプレシーズンマッチでは攻守に躍動した。

今季から導入されている「4―2―3―1」の布陣ではトップ下。定位置を争う相手は、昨季から主将を務めるチームの大黒柱・元日本代表FW宇佐美貴史(31)だ。「誰もが知っているあこがれの選手」とリスペクトする一方、「勝てないとは思ってない。僕には僕の良さがある」と臆する様子は一切ない。

年代別日本代表として2019年にU―20W杯に出場した有望株。プロ入り当初は所属先で結果が出ず、3年間はJ2でのプレーも経験した。「柏にいた去年はベンチにも入れない時期があった。そこで自分に何が必要か(考えた)。練習に対する振る舞いや姿勢がすごく大事になる」。移籍の度に成長を遂げてきた24歳にとって、G大阪は通算6クラブ目。今季を飛躍の1年とする。(種村 亮)

◆山田 康太(やまだ・こうた)1999年7月10日、神奈川・藤沢市生まれ。24歳。横浜M下部組織を経て、2018年に同トップチーム昇格。19年に名古屋、20年にJ2水戸、21年にJ2山形へ期限付き移籍し、22年に山形へ完全移籍。昨季は柏に所属。J1通算36試合1得点、J2通算112試合16得点。175センチ、68キロ。

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