J1札幌に4年ぶり復帰の鈴木武蔵が輝きを取り戻す

J1北海道コンサドーレ札幌に4年ぶりに復帰したFW鈴木武蔵(29)が、かつての輝きを取り戻しにいく。今季のチーム始動イベント「キックオフ204」が14日、札幌ドームで行われた。新加入選手9人の中に、2020年8月まで所属した鈴木が名を連ねた。22年7月から昨季までプレーしたG大阪では、29試合出場で2得点。19年にキャリアハイの13点を挙げた札幌で結果を残し、高みを目指していく。

4季ぶりに戻ってくることを決めた、札幌での戦い。期限付き移籍とはいえ、再起への強い思いが、武蔵を突き動かした。「もう一度、輝ける場所といったら札幌しかないかなと。また攻撃的なサッカーの中で、自分がどういう活躍ができるか楽しみ」。大好きな北の地で、屈辱を晴らしにいく。

ベルギーでの2シーズンを経て、22年夏にG大阪入りも、1年半で得点は2にとどまった。「試合に出られない時期もあって、去年は苦しいシーズンだった。ただ長い目で見たら、上に上がるために必要なもがきはある。自分を見つめ直すいい機会にはなった」

その中、昨年11月、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)からの電話での誘いに、進路は定まった。「何年も離れているのに、そう思ってくれているのがうれしかった。もう一度、札幌でまたゼロからスタートして、ミシャさんの下で、ミシャさんを喜ばせる結果を出したい」と復帰を決断した。

19年には自身最多の13点を挙げ、ルヴァン杯では準優勝にも輝いた。同様の存在感を示すため、「15得点」を目標に挙げた。その先に20年を最後にとどまっている日本代表返り咲きも見据えるが、それ以上にすべきことは分かっている。「代表は当然狙うが、まずは練習から一日一日を大事にしてやっていく。サポーターは『今年大丈夫かな』と心配しているようだが、シーズンが終わった時、こんな位置まで行ってやったぜと言えるようにやっていきたい」。勝利を第一に考え若いチームを引っ張っていく。

前回着けた9番は空いていなかったため、背番号7を選んだ。「ラッキー7でいいかなと」。そうほほ笑んだ武蔵が、一日でも多く笑える結果を出すべく、全力を尽くす。(砂田 秀人)

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