宇佐美11戦で10発!2桁得点一番乗りも…ドローで喜び半減 スポニチアネックス 5月17日(日)5時35分配信
◇J1第1S第12節 G大阪1―1川崎F(2015年5月16日 万博)
リーグ戦8試合が各地であり、G大阪はホームで川崎Fと1―1で引き分けた。FW宇佐美貴史(23)が前半43分に今季10得点目となる先制弾を放つも、後半に途中交代。同36分に追いつかれ、FC東京に大勝した首位浦和との勝ち点差は4に広がった。
2ケタ得点一番乗りも喜び半減のドローとなった。前半43分、得点ランク首位に立つ宇佐美が、MF阿部のシュートのこぼれ球を拾って、逆サイドのネット を揺らす先制弾。3節ぶり、今季通算10点目に「右アウトサイドでトラップして、左足で打つというのはイメージ通り」とうなずいた。
昨季は出場26試合で記録したゴール数。得点王と最低20点を目標に掲げる今季、わずか11試合で並んでみせ「理想は1試合1点ペース。1つ遅れてるけど、悪くはない」と手応えをにじませた。
それでも後半36分に同点弾を許して白星には結びつかず、満足感は少なかった。「次は自分のゴールが結果につながるようにしたい。もったいない試合だった」。首位を走る浦和との勝ち点差が4に広がり、失った“勝ち点2”を悔やんだ。
12、13日には千葉県内で代表候補合宿に参加。ハードな日程の中でも圧倒的な存在感を見せつけた。前半だけで7本のシュートを放ち、スライディングで 相手ボールを奪うなど攻守に貢献。ハリルホジッチ代表監督から合宿で直接指導を受けた「献身性」についても、十分な答えを出した。
後半27分には「何カ所か、足がつる感じがあった。無理して長引かせるのも良くない」とプロ生活で「初めて」交代を志願。疲労の蓄積は間違いないものの 「試合が1週間空いていたし、それほどでもなかった」と言い訳にはせず「忙しいのに越したことはない」と日の丸の誇りも口にした。
心身ともに、たくましさを増したエース。中3日の20日、ACLの決勝トーナメント・FCソウル(韓国)戦で、この日の悔しさを晴らすゴールを決める。
≪最近10シーズン、6人が得点王に≫ 宇佐美(G大阪)が今季10ゴール目で、シーズン2桁得点の一番乗り。昨季は出場25試合目での大台到達で、今 季は11試合目と大幅なスピードアップだ。歴代のシーズン2桁得点一番乗りで、最速での大台到達は98年森島(C大阪)の7試合目。宇佐美の11試合目は 5位タイのスピード到達だ。年間34試合制となった05年以降の過去10シーズンでは一番乗りのうち6人がそのまま得点王に輝いている。