ベテラン勢出場の広島がEスタ最終戦3発快勝で有終の美! G大阪は今季最悪6連敗も残留決定【明治安田J1第33節】
明治安田生命J1リーグ第33節の1試合が25日にエディオンスタジアム広島で行われ、ホームのサンフレッチェ広島が3-0でガンバ大阪を下した。
来季から新スタジアムに本拠地を移すため、エディオンスタジアム広島での最終戦になる4位の広島はベテラン勢がメンバー入り。バンディエラの青山は今季のリーグ戦で初めて先発した。一方、引き分け以上で自力残留が決まる15位のG大阪は出場停止明けのダワンが先発し、イッサム・ジェバリもベンチスタートながら復帰した。
立ち上がりから互いにフィニッシュの形まで持っていったが、青山がゴールに迫ったりと広島が徐々にリズム。すると、9分に細かな繋ぎから左サイドのスペースに抜け出した加藤が右足で丁寧にクロスを送り、ゴール前の満田誠がヘッドで今季4ゴール目。幸先よく先制する。
この先制した勢いに乗って、畳みかける広島はその2分後にも再び左サイドを起点に攻めると、東が一度ゴール前を見渡して左足でクロスを上げ、大外から中に入っていった中野がヘッドで嬉しいJ1初ゴール。先制ゴールから間を開けずの追加点でG大阪の突き放しに成功する。
先制点と同じく加藤とドウグラス・ヴィエイラも絡み、ウィングバックからウィングバックの形で追加点もあっさりと奪った広島は完全にペースを握る流れに。G大阪は前半のうちに1点でも返したいところだが、大半の時間帯で広島の対応に追われ、なかなか攻め手に回れない。
ハーフタイムを挟み、仕切り直しといきたいG大阪だが、前半を通じて終始ペースを握った広島が決定的な3点目。53分、川村の縦パスをバイタルエリア左で受けた加藤がボックス左に入ったところから右足コントロールショットをゴール右に決め、今季5ゴール目をマークする。 後半も失点を重ねるG大阪は60分にイッサム・ジェバリと山見のアタッカー2枚を投入。
さらに67分に負傷交代の鈴木に代わって宇佐美を送りだす勝負手に打って出たが、依然として打開できず、73分に37歳の青山との交代で入った39歳の柴崎に左ポストを叩くシュートを許したりと劣勢が続く。 攻守に上回り続ける広島は83分に今季限りで引退する林や、もう1人の功労者である柏を送り込みながら、最後までペースを握り続け、エディオンスタジアム広島でのラストゲームを3発快勝。2試合ぶりの白星で順位も3位に上がった。
一方、G大阪はこれで今季最長6連敗の9試合勝ちなしとなり、17位だった湘南ベルマーレに抜かれて16位に後退。ただ、勝ち点5差の最下位横浜FCが他会場で敗れたため、最終節を残して残留が決まった。
サンフレッチェ広島 3-0 ガンバ大阪
【広島】
満田誠(前9)
中野就斗(前11)
加藤陸次樹(後8)