【G大阪】下部組織育ちFW塚元大「自分が活躍して勝ちたい」J1での大阪ダービー初出場なるか
ガンバ大阪のプロ4年目、FW塚元大(つかもと・だい、22)が、28日のセレッソ大阪戦(ヨドコウ)で2試合連続出場を狙う。大阪ダービーはU-23時代のJ3で出場経験はあるものの、J1で出場すれば自身初めて。
「次のダービーに、すべてを懸けるくらいの思いで臨みたい。自分が試合を決めるくらいの気持ちでやりたい」
前節名古屋戦は後半途中から、J1では21年10月2日札幌戦以来、約2年ぶりに出場した。FW宇佐美のパスから決定機を迎えながら相手GKの好守に阻まれ、通算出場15試合目でJ1初ゴールはならなかった。
26日の練習後、取材に応じた塚元は、改めて「さらにレベルを上げないと入らない。ゴール前でどれだけ仕事ができるか」と振り返った。
豪華タレントがそろうG大阪の中で、地味ながら1歩ずつ前進してきた苦労人だ。ジュニアユース、ユースとG大阪の下部組織で育ち、昨季はJ2金沢へ期限付き移籍したものの、右膝の大けがで出場機会はなかった。
古巣に復帰した今季、前節名古屋戦で初めてベンチ入りを果たし、MFファン・アラーノが右足首を負傷したことで途中出場が巡ってきた。
C大阪にはリーグ戦で4連敗中で8戦未勝利(2分け6敗)が続く。現在のリーグ戦でG大阪は、3連敗中で6戦未勝利(2分け4敗)の13位に低迷する。
「本当に勝ちたい、自分が活躍して勝ちたい。勝ってチームの一員になりたい」という塚元は、敵地ヨドコウでの試合は、ユースでプレーした前身のキンチョウスタジアム時代以来。C大阪ではパリ五輪世代のDF西尾隆矢(22)と同学年になる。
「長居(現ヤンマー)とかキンチョウでは、ユース時代にやっていて、わりと相性のいいイメージがある。そのイメージを味方につけたい」
178センチ、72キロのストライカーは、この数年の経験で左右のウイングもできる器用さを身につけ、J1で初となる大阪ダービーで大暴れを狙う。
◆塚元大(つかもと・だい)2001年(平13)6月23日、大阪・和泉市生まれ。G大阪ジュニアユース、ユースを経て20年にトップチームとプロ契約。宮本当時監督の下、1年目からJ1で6試合出場。3年目の22年はJ2金沢に期限付き移籍。J1通算15試合無得点、J3通算46試合8得点。愛称「ダイ」。178センチ、72キロ。