G大阪、セットプレーの1失点に泣き3連敗 ポヤトス監督「非常によい試合をした印象はあります」
◆明治安田生命J1リーグ▽第30節 G大阪0―1名古屋(21日・パナスタ)
G大阪は名古屋に0―1と敗れ、リーグ戦3連敗、ルヴァン杯を含む公式戦は8戦未勝利(2分け6敗)となった。ポヤトス監督は「非常によい試合をしたという印象はあります。もちろん負けてしまって、うれしさなんてまったくはない。何もしなかったのならば、それはうそをつくことになるが、選手は意図を持って表現してくれた」と語り、試合前からの狙いを表現した選手達をねぎらった。
この日は本来左サイドバックのDF黒川に、2つのタスクを与えた。守備時は最終ラインに入って5バック(5―4―1)を形成し「名古屋が前に3枚残してくることはわかっていた。後ろからロングボールを蹴ってくるので、今までの4(DF)対3(FW)から、(黒川)圭介を少し落としてロングボールの対策をした」とポヤトス監督。一方、攻撃時は黒川を左ウイングの位置まで上げ、従来の4―3―3の形で名古屋の堅守に挑んだ。
前半6分にはMF山本のパスから黒川が裏を取るなどチャンスもつくったが、同26分にはセットプレーから失点。後半14分にはFWジェバリ、MF倉田を投入して黒川を本来の左サイドバックに戻した形に。同18分には倉田、さらに同36分には2度の右膝の大けがにより約2年ぶりのJ1出場となったMF塚元がチャンスを迎えたが、名古屋GKランゲラックの好守に阻まれた。
8月19日の湘南戦以来、2か月以上勝利がないチームに、試合後ホームのサポーターからはブーイングが飛んだ。しかし公式戦8戦勝利がない中で、4度3失点以上を喫してきた守備面には改善の兆しも。ポヤトス監督は「最後の正確性、決めきるところで決めきれば、流れは変わったでしょう。そうなれば、セットプレー(の失点)だけをフォーカスしなくてよかった。そこがキーであって、1年間そのペナルティーを背負ってきた。これを材料として、監督として前に進む材料にしたい」と語り、試合内容には一定の手応えを感じている様子だった。