[国体少年男子]鹿島ユース勢中心の茨城県を好守で支える鹿島学園MF木下永愛。決勝では旧友を封じ、「優勝したい」
[10.15 国体少年男子準決勝 茨城県 0-0(PK4-1)東京都 OSAKO YUYA stadium]
今大会2回戦から先発のボランチが、茨城県の躍進を支えている。MF木下永愛(鹿島学園高、1年)は鹿島ユース勢が先発10人を占める茨城県の中で、3試合連続先発出場。前日の準々決勝に続き、この日もコンビを組むMF岩永佳樹(鹿島ユース、1年)とともにセカンドボールの回収を続けていた。
「まず、誉君(徳田誉、鹿島ユース、2年)が競ったところの回収を意識していて、どれだけマイボールにできるかを意識しています。昨日よりは今日の方が拾えていたと思います」と木下。球際の強さも発揮するボランチの回収力がチームに好影響をもたらしている。
徳田や左SB佐藤海宏(鹿島ユース、2年)、CB大川佑梧(鹿島ユース、1年)ら世代を代表するプレーヤーもいる茨城県選抜は「めっちゃ上手いので楽しいです」。一緒にプレーしていることで学ぶことは多い。その中で彼らについて行くだけでなく、自分もチームに貢献することを目指してきた。
「最初の方は国体でもベンチやったんですけれども、悔しくて、自分のプレー出してスタメン取ろうという気持ちでやっていました」。鹿島学園高の鈴木雅人監督からの「『もっと自分からやれ』と言われています。『足りないから自分を表現しないとダメ』と」という言葉も胸に自分を表現し、中学時代から得意としてきた守備面で活躍中だ。
キープ力、展開力も特長の岩永と上手く役割を分担。シンプルにボールを捌くなど、攻撃面も感覚を掴めてきているという。そのMFは決勝へ向けて、「僕、日本一になったことがないので、とりあえず優勝したいです」と力を込めた。
「元チームメートがおるんで大阪とやりたいです」という希望通り、決勝の対戦相手はG大阪門真ジュニアユース時代のチームメート、FW中積爲(G大阪ユース、1年)を擁する大阪府に決定した。決勝では得点ランキング首位の中積を封じ、日本一を勝ち取る。