6戦未勝利のG大阪・ポヤトス監督 10・1FC東京戦で「流れ変えたい」勝てばJ1残留決定の可能性
G大阪は29日、大阪・吹田市内でFC東京戦(10月1日・味スタ)に向けた練習を行った。公式戦は6戦未勝利(2分け4敗)、9月は勝ちなしに終わった中で迎える一戦に向け、ポヤトス監督は「この流れを変えたい。9月は難しい時期だったが、頭の中を切り替え、FC東京戦でいい試合をして3ポイントを取ることに集中しています」と話した。
勝利のない6試合は一度も複数得点がなく、無得点も3試合。その中で気がかりなのが、8試合得点がないチュニジア代表FWジェバリだ。得点源として期待がかかるセンターFWは、公式戦4試合連続でフル出場中だが、ゴールから見放されている。「ジェバリのパフォーマンスが落ちていることはわかっています。ただ理解しなければいけないのは、昨年のW杯から全然休めていない、という部分。フィジカル面だけでなく、メンタル面の疲れもかなりあると思っています」と指揮官。ジェバリは今季Jリーグ初挑戦でここまで5得点。現在FW鈴木武蔵が負傷中で、センターFWがジェバリと21歳FW唐山翔自の2人のみという事情もあり、疲労を抱えるストライカーに頼らざるを得ない状況だ。
一方で前節は宗教上の問題で欠場したイスラエル代表MFラビは出場可能に。ラビ不在時にアンカーを務めていたMF山本悠樹は、得点に直結する仕事ができるインテリオールで起用可能になる。「残りの6試合はベース作りだけでなく、プロセスの時間だと考えている。だからこそ自分たちに矢印を向けたい。来年は僕自身もどうなっているのかまだわからないですが、この時間は戻ってこない。選手達も来季自分がガンバにいるのかどうか、なども頭をよぎるので、ストレスフルな時期。だからこそ最後の最後まで、逃げることなく選手達と戦っていきたい」。ポヤトス監督はチームを取り巻く状況を理解しつつも、今季続けてきたスタイルをさらに磨いていくことに主眼を置いた。
現在勝ち点34の11位。30日に勝ち点21の最下位・湘南がC大阪に敗れ、10月1日にG大阪がFC東京に勝利すると、残り5試合で勝ち点16差となり、J1残留が決まる。前半戦は最下位に沈み苦しんだG大阪が、まずは最低限の目標をつかみにかかる。