G大阪、1人少ない浦和に失点重ねて逆転負け

1-1の後半開始早々、G大阪の黒川が後方から追いすがった浦和のカンテに引き倒される。両チームの選手が入り乱れる中、詰め寄ったG大阪の宇佐美はカンテに頭突きを見舞われた。ビデオアシスタントレフェリー(VAR)が介入し、主審がグラウンドで映像を確認するオンフィールドレビューが行われた結果、後半14分に宇佐美と黒川には反スポーツ的行為でイエローカード、カンテには乱暴な行為でレッドカードが提示された。

24日にパナソニックスタジアム吹田で行われた浦和戦は、ここから大きく動いた。1人少なくなった浦和に2点を奪われ、1-3の敗戦。G大阪のポヤトス監督は「緊迫した試合だったが、(気持ちの)切り替えがうまく入らず、相手にゴールを決められて流れを持っていかれた」とうなだれた。

立ち上がりは相手の激しいプレスに苦しんだ。そこから盛り返し、前半17分、左サイドから中央へ侵入を図った黒川が倒されて得たFKを宇佐美が直接決めて先制したところまでは、よかった。しかし、同29分にマークが甘くなって同点に追いつかれた。

相手が1人少なくなってからは、圧倒的にボールを保持して攻め立てたが、ゴール前で守りを固めた相手を崩せず、逆にカウンターから失点を重ねた。

得点を奪えなかったことについて「オーガナイズの問題。忍耐強く攻める必要があった。それでスペースが空いたところを突くことができればよかった。1人1人が質や1対1の強さを証明しないといけない」と指揮官。石毛は「ボールを回せるがゆえに、足元でつなぐ形になってしまった。もっと相手のラインを乱す動きができればよかった」と話した。GK東口は「全体の守りがよくなかったと思う。全体で守れなくなっているのは大きな問題」と指摘した。

これでリーグ戦は8月19日に湘南に勝って以降、4試合勝ちなし。浦和とはYBCルヴァン・カップ準々決勝の2試合を含めて今月だけで3度戦い、全敗。ポヤトス監督は「日々、前に進むために、(敗戦を)いい学びにしたい」と言った。学びを生かすきっかけがほしい。(北川信行)

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