G大阪、敗因は「決定力の差」? 指揮官がルヴァン杯浦和戦を反省「今後の成長材料にしていかなければ」
ポヤトス監督は攻撃面でのクオリティー不足を指摘
ガンバ大阪は9月10日のJリーグ・ルヴァンカップ準々決勝の第2戦で浦和レッズに0-3で敗れ、2戦合計0-4で敗退した。試合後のダニエル・ポヤトス監督は「決定力の差が出たのではないか」と話すなど、攻撃面でのクオリティー不足を改善すべき要素に挙げた。
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6日の初戦は0-1の敗戦となったものの、試合の中でもかなり長い時間をボールキープして浦和を自陣に押し込んだ。第2戦での逆転も感じさせる内容だったが、埼玉スタジアムに乗り込んでのゲームは前半8分にコーナーキックで失点。指揮官が「浦和がしっかり準備をしていて、ブロックを使いながらフリーにされて失点してしまった」と話し、「あそこで浦和が得点したことによって自信が出てくると思うし、こういったタイプの試合で自信を持って戦うか持たずに戦うかは、大きな分かれ道になってくる」と悔やんだ。
一方で、ポヤトス監督がチームの課題として話したのは攻撃の要素が大きかった。まずは違いとして「決定力」を挙げ、「自分たちも後半の立ち上がりにチャンスがあり、そこを決めていればまた違った展開になっただろうし、それはホームの初戦も一緒で、いくつものチャンスを作りながら決めきれず、浦和は少ないチャンスをものにした。今日も少ないチャンスをしっかり決めきるというところで、タレントという言葉よりは決定力の差が出たのではないか」と、FWイッサム・ジェバリが決定機でシュートミスをした場面に触れつつ振り返った。
そして「相手が速い攻撃を仕掛けてくるなかで、自分たちはボールを動かしながら、いつリズムを変えるべきか、いつ速い攻撃を仕掛けていつ遅攻に持っていくか、速攻と遅攻の使い分けの経験が足りていなかった。試合の要求度や瞬間のデュエルのところ。今日であれば(マリウス・)ホイブラーテン選手と、ほかのチームのセンターバックと戦うのとは絶対に別物で、このような試合だとゴール前で考える時間が減るし、目の前に堅い守備があり、それをどう崩すのか。速攻と遅攻のところにも絡んでくるが、相手をどう崩していくのかは今後の成長材料にしていかなければいけない」と、相手守備陣の能力を称えつつも、攻撃全体の質を課題に挙げた。
浦和のマチェイ・スコルジャ監督はこの第2戦に向け、5月にリーグ戦で対戦した試合を踏まえて「今季さまざまなチームと対戦してきているが、2回対戦したチームで最も大きな差を感じたのがG大阪だった。成長しているチームだと思う」と、シーズン中の進歩を感じると話していた。
シーズン序盤戦では連敗もあり苦しんだが、間違いなく立て直してきた。ポヤトス監督は「この選手たちと共にこのステージでの試合を戦えた、この経験を糧にまた成長していきながら、来シーズンはこういう試合をしっかり勝てるよう、チームを成長させていきたい」と先を見据えていた。