JリーグがG大阪にけん責と罰金100万円の処分、森下仁志元ユースチーム監督の不適切な言動で

Jリーグは12日、ガンバ大阪に対する懲罰を発表した。

今回の件は、G大阪の森下仁志元ユースチーム監督が指導の適正範囲を超えた不適切な言動を行っていた件についての処分となる。

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Jリーグの野々村芳和チェアマンがG大阪への懲罰を決定。けん責(始末書をとり、将来を戒める)と罰金100万円の処分が下されることとなった。

なお、森下元監督への懲罰については検討されたものの、森下元監督は、クラブが実施する措置により、クラブにて指導、試合等に関与することが相当期間にわたって断たれていることから、別途、懲罰を科す必要はないと判断したとのことだ。

G大阪については、「森下元監督の指導が肉体的にも精神的にも負荷の高いものであることを認識していたことから、同監督の指導により、未成年のユース選手が肉体的にも精神的にも過度な負荷を受ける可能性があることを予見することが十分に可能であった。このことから、本件クラブは、森下元監督に対し、違反行為の是正を促すための措置を講じるべきであった」と、責任を問われうる行為を指摘。「しかし、本件クラブは、アカデミーダイレクター以外のスタッフからフロント層への報告体制を整備しておらず、関係者の相談窓口も設置しておらず、各種研修の実施、口頭での注意喚起その他の違反行為の発生を防止するための措置を講じず、森下元監督の違反行為を是正するための適切な措置を講じていなかった」とクラブの責任を追求した。

今回の懲罰量定に際して参考とした事情については、「クラブは、本事案の発覚後すみやかにJリーグに報告を行い、ユース選手、コーチ等の関係者へのヒアリングに着手し、事案の解明に努めた」とし、「ヒアリングの結果、一定の確度をもった事実認定を行い、認定した事実関係に基づき、森下元監督の退任、新たな相談窓口の設置等の再発防止策を講じた」とのこと。また、「森下元監督の退任とともに具体的な再発防止策を記者発表するとともに、ユース選手保護者への説明会を実施し、自ら調査検討した内容を説明しており、適切な事後対応に努めた」としている。

一方で、「森下元監督の言動により、複数のユース選手が精神的苦痛を受けた」、「指導対象は未成年者であったことから、トップチームに比しても、クラブとして同監督の管理監督について慎重な配慮が必要であった」と問題点も指摘。「ユースチームの状況について、アカデミーダイレクター以外の報告体制を整備しておらず、アカデミーダイレクターによる報告が機能しなかった場合の報告体制を整備していなかった」ということもあり、総合的に判断したという。

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