横浜・一森 今季J1のGK初アシスト「エウベルに感謝」連勝は6でストップ
◇明治安田生命J1リーグ第20節最終日 横浜2―2名古屋(2023年7月8日 豊田ス)
明治安田生命J1リーグは各地で8試合が行われ、首位の横浜F・マリノスはアウェーで3位・名古屋と対戦。0―1の前半28分にGK一森純(32)がFWエウベル(31)の同点弾をアシストし、J1のGKとして今季初アシストを記録した。チームはリードを守り切れずに連勝は6で止まったが、敵地での上位対決で連覇へ向けて貴重な勝ち点1を積み上げた。
GKもビルドアップに参加し、攻撃に加わるのが横浜F・マリノスのアタッキング・フットボールだ。J1のGKによるアシストは、昨年8月27日の名古屋戦で記録したG大阪・東口以来315日ぶりで、一森にとっては人生初アシスト。しかし、リードを守り切れずに2季ぶりの7連勝を逃し、ゴールを守る一森は「痛い引き分け。勝ち点2を失った」と悔しさをにじませた。
アシストは的確な状況判断が光った。0―1の前半28分に名古屋FWマテウスの強烈なブレ球シュートを止めると、前線を駆け上がっていたFWエウベルにロングパス。「前を見たらエウベルが走っていたので、チャンスになりそうだったので蹴った」。縦パス1本で相手GKとの1対1の状況を演出し「1回はアシストをつけるよ」と一森に約束していたエウベルがそのままGKをかわしてゴール。一森は「エウベルに感謝です」と笑った。
連勝こそ止まったが、攻撃姿勢を最後まで貫いて敵地で積み上げた勝ち点1。アタッキング・フットボールはフィールド選手だけのものではないことを一森が証明してみせた。