【G大阪】福田湧矢V弾で13位浮上「結果を残さないと」今季初ゴールは値千金の1発
<明治安田生命J1:G大阪1-0京都>◇第20節◇8日◇パナスタ
G大阪が1-0でホーム京都戦を制し、13位に浮上した。約3カ月ぶりに先発したMF福田湧矢(24)が後半27分、今季初得点となる低空の決勝ヘッドをたたき込んだ。一時は最下位に沈みながら、4連勝を含む直近は6戦不敗(5勝1分け)と完全復活。J1ホーム通算250勝目の節目を飾った。京都は4戦ぶりの黒星で15位に後退した。
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G大阪一筋、東福岡から入団6年目の24歳が、サポーター席に向かって胸を張った。昨年3月19日福岡戦以来、J1通算5点目(88試合)の今季初ゴールは値千金の1発になった。
「結果を残さないと、このチームにいる意味がない。自分にとってターニングポイントになる試合と思っていた」
0-0で迎えた後半27分だった。右サイドのMF山本からの1バウンドのクロスに、FWジェバリの後方から低空飛行の福田が頭で決勝点をたたき込んだ。
「(山本)悠樹君に入った時点で、あの位置に入ろうと決めていた。(低いクロスだったが)足より頭の方が正確かなと思い、ちゅうちょはなかった」
代表級がそろうタレント軍団の中で、18年に入団以降、U-22日本代表に選出経験はあるものの、地道に出場機会をつかんできた。
ただ試合中に脳振とうを起こしたり、昨年5月に左肩を脱臼し、今年4月15日京都戦でも同じ箇所を痛めて、何度も離脱してきた。この日はその京都戦以来、4度目の先発。ルヴァン杯では今季2発をマークしていたが、存在価値を示す千載一遇の機会だった。
開幕14試合で1勝しかできなかったG大阪は、その後の6試合で5勝1分けと完全復活した。ポヤトス監督は「当初は跳ね返す力がなかったチームが、今はパーソナリティーを持った集団になった」と喜ぶ。今季3度目の無失点を演じた守備といい、攻守に安定感が増してきた。【横田和幸】
◆福田湧矢(ふくだ・ゆうや)1999年(平11)4月4日、福岡・北九州市生まれ。東福岡から18年にG大阪入りし、1年目の開幕名古屋戦で先発。豊富な運動量を武器に中盤以外もこなす万能型。176センチ、70キロ。弟翔生(しょう、22)はJ3のYS横浜にMFで在籍。
▼G大阪がホーム通算250勝 この日の京都戦を制し、J1通算でホームは250勝85分け170敗とした。歴代1位は314勝の鹿島で、横浜、浦和、名古屋に次ぎ、G大阪が5番目に達成。アウェーを含めた通算成績は569勝の鹿島が1位で、2位横浜、3位浦和、4位名古屋に次ぎ、G大阪は5位の451勝(160分け399敗)。