湘南、繰り返されてしまった先制点の献上…苦悩が続く13戦未勝利
◆明治安田生命J1リーグ 第19節 横浜M4―1湘南(2日・日産スタジアム)
【湘南担当・後藤亮太】湘南がアウェーで横浜FMと対戦し、1―4で敗れた。これでチームは4月1日のG大阪戦(4〇1)で勝利して以降、リーグ戦は4連敗&13戦勝利なしの最下位と苦しんでいる。
やはり気になるのは失点数。ここ3戦で14失点を喫するなど、19試合で42失点はリーグワーストだ。未勝利期間は13試合中12試合で先制点を献上。この日も前半6分にミドルシュートでゴールを奪われると、同10分にもビルドアップのミスから連続失点。山口智監督も「勝ち点が欲しい中で、入りをしっかりして、失点しないことにフォーカスしていたが、勝ちに匹敵しないゲームになった」と反省したように、強力攻撃陣を擁する首位を相手に主導権を与えてしまったことで、起こるべくして起きた大量失点での敗戦となった。
今季は人がそろっているのにボールへの寄せの甘さからの失点や、自分たちのミスからの失点が繰り返される。攻撃でもつないで相手を崩す場面やショートカウンターなどで決定機を作るが、決め切れないなど悪循環に陥っている。さらにこの試合を最後にエースFWの町野がドイツ2部のキールに移籍するなど苦境は続く。
それでも、選手たちは、山口監督と積み上げてきたサッカーの方向性を信じて、戦いを続けている。結果が出ていない現状だが、開幕直後に攻撃的でアグレッシブな戦いを披露したのもまた事実。次節は勝ち点1差の17位柏との敵地での重要な試合。勝てない期間、指揮官は「責任はありますけれども、とにかくそういうのを背負って、向き合って、結果につなげるしかないと思っている」と口にしていた。チームが同じ方向を向いて戦っていることは間違いない。あとは結果だけ。どん底の今だからこそ、原点回帰で前に矢印を向けた、ワクワクするようなサッカーを見せて欲しい。