新10番の堂安律がパナスタでキャプテンマークも巻く「粋な計らいだったと思うし、重たいものを感じた」
[6.20 キリンチャレンジ杯 日本 4-1 ペルー パナスタ]
6月シリーズから日本代表の背番号10を付けているMF堂安律(フライブルク)が後半26分から途中出場し、4-1-4-1からシステム変更した4-2-3-1の右サイドハーフに入った。
約20分間のプレータイムで得点に絡むことはなかったが、チームは4-1の快勝。堂安自身も得点を決めた15日のエルサルバドル戦(○6-0)と合わせて2試合で合計10得点が生まれたことに、「迫力が出てきたなと思う。今日のゴールもほとんどがショートカウンター気味だった。今の時代、きれいに崩して点を取るのはヨーロッパでもほとんどない。そういう意味ではこうやって迫力が出てきたのは良いと思う」と手応えを語った。
後半36分に新キャプテンのMF遠藤航がピッチを出る際には遠藤自らキャプテンマークを堂安の左腕に巻いた。パナソニックスタジアム吹田での代表戦ということもあり、G大阪出身の堂安は「森保さんの粋な計らいだったと思う。重たいものを感じたし、試合後に少し話もさせてもらった。パナソニックスタジアムでキャプテンマークを巻けたのは感慨深いものがある」と率直に語った。
このいきさつについて遠藤は「4点目が入ったときに(森保)監督から『律に渡して欲しい』と言われた。監督も、僕がいないときはいろいろな選手にキャプテンマークを巻かせて、いろんな選手にチームをまとめていく姿勢を見せてほしいという意図がある」と説明する。
ウルグアイとコロンビアを相手に1分1敗に終わった3月シリーズでは「プレーがゆったりしている」と顔をしかめるようにしていた堂安だが、ペルー戦は攻撃のスピードが著しくアップ。「森保さんは選手の意見を聞いてくれる監督で、選手と一緒にチームをつくっていく監督。僕らの意見もディスカッションしながらくみ取ってくれているし、いいステップを3月よりも踏めたと思う」と、一定以上の成果をつかんだ様子を見せていた。