パナスタに帰ってきた堂安律、日本代表のキャプテンマークを託され「重たいものを感じた」
キリンチャレンジカップ2023が20日に行われ、日本代表がペルー代表を4-1で下した。
この試合、日本代表で新たに10番を背負う堂安律(フライブルク/ドイツ)はベンチからのスタートとなった。5日前に行われたエルサルバドル代表との一戦ではインサイドハーフの一角として先発出場し、44分にチーム4点目となるゴールを記録。新たな役割をこなしながら、チームの中心として躍動しているが、ペルー代表戦では鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)と旗手怜央(セルティック/スコットランド)がスタメンに。堂安はベンチからのスタートとなった。
迎えた71分、堂安は久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)と共にピッチへ送り出される。伊東純也(スタッド・ランス/フランス)に代わって右サイドの2列目に入り、ゴールへの予感を漂わせた。
日本代表はエルサルバドル代表戦に続き、ペルー代表との一戦でも攻撃陣が躍動。22分に伊藤洋輝(シュトゥットガルト/ドイツ)がミドルシュートを叩き込んで先手を取ると、37分には自陣でのビルドアップから最後は三笘薫(ブライトン/イングランド)が追加点。63分には三笘の折り返しを伊東が押し込んでリードを3点に広げると、堂安がピッチに立った直後の75分には相手のミスから前田大然(セルティック/スコットランド)がダメ押し弾を沈めた。
ほとんどのゴールをピッチの外から見ていたものの、堂安は90分間を振り返って「(チーム全体の攻撃に)迫力が出てきたなとは思います」と話す。堂安が「選手の意見に耳を傾け、選手とともににチームをつくっていってくれる監督」と話すように、チーム全体が森保一監督とディスカッションを繰り返しながら、主導権を握って攻撃のバリエーションを磨いてきた。結果として、6月シリーズの2試合では合計10ゴールを記録。堂安自身も「今日のゴールもほとんどがショートカウンター気味でしたし、今の時代、綺麗に崩して点を取るのはヨーロッパでもほとんどない。そういう意味では4点取れたことは良かったと思います」と手応えを示した。
そして、81分に遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)がピッチを下がると、キャプテンマークは堂安の腕に巻かれることとなった。ペルー代表戦が開催された『パナソニックスタジアム吹田』は、堂安にとって古巣であるガンバ大阪の本拠地だ。慣れ親しんだスタジアムでスタートからピッチに立つことはなかったが、A代表でキャプテンマークを巻くという初の経験をすることに。「森保さんの粋な計らいで。いや、実際のところはわからないですけど、重たいものは感じました」と笑顔を見せた。キャプテンマークが自身に渡されることについて「航くんは聞いていたみたいですが」と明かしつつ、「こうして『パナソニックスタジアム吹田』でキャプテンマークを巻けたということは感慨深いです」と率直な想いを口にしている。