強国のレベルを体感…U-22日本代表が振り返るU-22イングランド「ああいうレベルの相手でも通用することはひとつポジティブ」

U-22日本代表は、U-22イングランド代表に2-0で勝利。強国相手にクリーンシートで試合を制したが、選手たちは冷静だ。2点目を挙げたMF松村優太(鹿島)は「やっぱり決めれるチャンスはあったという意味で、まだチームとしてはそういうところは詰めていかないといけない」と語った。

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4度目の欧州遠征を行っているU-22日本代表は、10日にイングランドと対戦。前半はスコアレスで折り返したが、後半にMF山本理仁(G大阪)と松村の得点で2ゴールを奪う。追いかける相手をしのぎ切り、2-0で勝利。スイス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、ベルギーといずれも失点を喫してきたが、欧州7チーム目で初の完封達成となった。

MF鈴木唯人(ストラスブール)は相手の本気度をうかがいつつ、「全然、たいしたことないなという感じでした」と振り返る。ただ、それは相手の実力もさることながら、フランスで培った経験値に基づくものでもあるようだ。「自分は試合勘がもっとないかなと思っていたんですけど、思ったよりも全然。相手もそんなにガッツリ来る感じではなかったですし、こんな感じだなと」。今年1月からフランス・リーグアンのストラスブールに所属。その中で相手の大きさやスピード、強さへの慣れを自然と手にしていたようだ。

松村は、勝利の喜びとともに試合を振り返る。後半7分に山本が先制ゴールを挙げると、同24分に松村が投入された。その6分後に追加点を挙げる。左サイドラインからスローインでリスタートし、FW藤尾翔太(町田)が左足でクロス。超えてきたボールを松村がシュートで合わせ、ボールはショートバウンドしながらゴールに入った。「結果ひとつ残したことは、いまの自分の状況においても非常に大きな1点だった」。勝利を決定づけたゴールに手応えを口にした。

松村も、イングランドについて鈴木と同様に「やられている感覚はなかった」と語る。

「攻められる場面はもちろん試合をやっていればあるが、そこまで前からガンガン来るわけでもなかった。自分たちがしっかり形を出して、前からプレッシャーに行ってハマるときもあった。ああいうレベルの相手でも通用するというのはひとつポジティブなことかなと思います」

14日にはU-22オランダ代表と対戦する。大岩剛監督はイングランド戦で得た課題と、オランダ戦でのテーマを語る。

「前半、特にビルドアップで少しルートを自分たちで持っていけなかったところ、チャレンジできなかったところがあります。(パスを)出そうとしているのか、逃げているのかというところは、やっていたり見ていたりすればわかる。本人たちもそういうのは感じているところ。レベルが上がったときに、いかに相手の嫌がるところにパスを入れられるかは、今後につながっていく。そういう部分でしっかりチャレンジしてほしい」

後半に前向きなチャレンジで2得点を奪い、勝利を収めたことには、指揮官も力を込める。「選手たちもやろうとすれば自分たちに流れが来るんだ、ゲームを支配できるんだという理解が特に後半は得られた」。勝率をさらに上げ、自信を深めるためにもオランダ戦で連勝する意味は大きい。「もっと攻撃する回数を増やしたいし、守備でボールを奪う回数を増やしたい。そういう部分ではオランダ戦ではもっともっとよりチャレンジしたい」とより積極性を打ち出すつもりだ。

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